まだまだ希薄なプライベートゾーンや性的同意の概念
ここで重要なのは、「プライベートゾーン」の概念だ。
「プライベートゾーンとはアメリカで生まれた言葉で、『他人に見せても触らせてもいけない、性に関係のある、自分の体の大切な場所』、具体的には水着を来たときに隠れる場所と口のことを差します。
しかし、このプライベートゾーンの概念や性的同意は、日本では浸透していると言い難い。『プライベートゾーンは同意なく触れてはいけない」というシンプルな原則にいま一度、立ち返ることが議論のスタート地点です」
今年度から実施されている「生命(いのち)の安全教育」ではプライベートゾーンの概念が最重要項目として盛り込まれているが、このタイミングでこの手の事件が起こるとは示唆的だ。
著名人も加担する醜悪なセカンドレイプ
さらに深刻なのが、加害者以外の人たちからの「二次加害」だった。
今回の事件では、DJ SODAさんの告発を受け、その服装について「露出するほうが悪い」と、インフルエンサーや著名人までが持論を展開、SNS上での物議を醸している。
「メディアの論調は『あれは性暴力だ』と報じる記事も多い一方で、DJ SODAさんの服装や属性をあげつらい、まるで被害に遭ったのは彼女の落ち度であるように述べる記事が残念ながら見受けられます。今回の事件だけでなく、セクハラやパワハラなどに遭い、声を上げた人たちがその後、周りの対応によって、さらに傷つけられる事例は跡を絶ちません。
そもそも服装と性被害の間に明確な相関関係はないことは、数々の研究により明らかになっています。国連も『性的暴力のサバイバーが襲われた時、何を着ていたかは関係ありません』というメッセージをSNSで発信しています」