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〔PHOTO〕Getty Images
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「chikan」もアジア諸国で通じる言葉に

先のランキングにはなかったが、痴漢もAVの人気ジャンルのひとつであり、それを題材にしたAVコンテンツが世界に輸出され、「chikan」という言葉はアジア諸国でも通じるようになっている

日本では毎年数千人の痴漢加害者が逮捕されているが、その数は氷山の一角に過ぎないと、『男が痴漢になる理由』の著者であり、精神保健福祉士・社会福祉士の斉藤章佳さんは同著の中で指摘している。2010年の警察庁による調査によると、痴漢被害者のうち9割が警察に通報や相談をせず泣き寝入りしているという。よく言われる「海外と比べて日本は性犯罪が少ない」は全くあてにならないのだ。

そんな「痴漢天国」日本の状況は世界各国にも知れ渡り、イギリスやカナダの政府は日本への渡航者に対して“不適切な身体的接触”が起こるかもしれないことをそれぞれの公式サイトで警告している。

・イギリス政府の公式サイト
https://www.gov.uk/foreign-travel-advice/japan/safety-and-security
・カナダ政府の公式サイト
https://travel.gc.ca/destinations/japan

そして、今年2023年6月8日にBBC News Japanが配信した記事「痴漢動画を売るサイトの裏を暴く……BBC独自調査 日本と中国で」では、東京在住の中国の犯罪グループが日本の女性を痴漢し、それをコンテンツ化しているという衝撃の事実が報じられている。

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同記事は、痴漢を動画撮影して、中国の闇サイトで売る犯罪グループをBBC取材班が追ったルポタージュだ。こういった闇サイトではどうやって女性を性的に暴行するかというコツやアドバイスが会員内で交わされているという。女性が受ける性暴力はネットで拡散されて二次被害を生み出し、永遠に消えることはない。

〔PHOTO〕iStock

世界に輸出されたAVの“痴漢モノ”が本物の犯罪を誘発し、本物の犯罪がコンテンツ化されて世界中に配信される。その結果、日本人は変態で、日本人女性は従順でセックス好きだというステレオタイプが強化され、また新たな本物の犯罪を生み出す。恐ろしい性搾取のループではないだろうか。

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  • 此花 わか

    ジャーナリスト

    此花 わか

    社会・文化を取材するジャーナリスト。ハリウッドスターから宇宙飛行士やCEOまで様々なジャンルの人々に取材を行い、日本語と英語で発信している。

    Twitter:@sakuya_kono
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