資格、副業…募る違和感 29歳で「人生リセット」遠回りで得たもの

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鈴木裕
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 大企業に就職し、夫の海外勤務に同行して「駐在妻」を経験、副業でも成功――。他人の目には充実した人生を送っていた名古屋市の安藤美玖さん(31)は2年前、すべてを「リセット」することにした。離婚と退社を経て、安藤さんが得たもの、伝えたいものとは。

 愛知県出身の安藤さんは、椙山女学園大学を卒業後、大手自動車部品メーカー「デンソー」に入社。営業を担当した。

 25歳で同僚と結婚。翌年、ドイツ赴任に同行するため退社した。自分の仕事にやりがいを感じていただけに、海外生活への期待より、キャリアを失うことの焦りや不安が大きかった。

 「社会とつながりを持てる仕事がしたい」。そう考え、副業を始めた。独学でウェブデザインなどの技術を身につけ、27歳のときに帰国してデンソーの人事の部署に復職。会社の承認のもと、休日に副業を続けた。デザインのほか栄養学やフィットネスも勉強し、資格を取得した。

 だが、挑戦すればするほど、「女は専業主婦」という価値観を持っている周囲とのギャップに悩んだ。「仕事で上を目指す女性は、家庭をあきらめなければならない。家庭を優先するならキャリアを断念する。何かをするには、何かをあきらめなければ幸せになれないという考え方に違和感が募った」と話す。

 会社の仕事、副業、家事……。一人では抱えきれなくなっていた。

 「もう限界」。29歳のとき…

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この記事を書いた人
鈴木裕
名古屋報道センター|尾張東部地区、教育
専門・関心分野
教育問題、貧困・格差、多文化共生、起業

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