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ADHDは「最初だけ」で終わらせない。"新品切れ"を直す5つの手

新しい仕事を始めた最初の数週間。

僕は、けっこう神がかります。

覚えるのも速いし、気も利くし、遅くまで残っても平気。

「この人できるな」という空気を
自分でも感じる。

でも、それが続かない。

ひと月もすると、同じ仕事が急に重くなる。
ミスが増える。集中が切れる。飽きる。

そして、まわりの目がこう変わっていくのがわかる。

このとき僕がいつも感じるのは、
「バレた」という感覚でした。

本当はできないやつだったのが、時間が経って、露呈した。
そう思っていました。

でも、これ
新品の刺激が切れて、脳のブーストが止まっただけだったんです。

ADHDの燃料とは

まず、しくみの話から。

ADHDの脳は、普段のドーパミンがもともと少なめだと言われています。

ドーパミンは、やる気とか、集中とかに関わる物質です。

これが少ないと、どうなるか。

「大事だから」「決まってるから」で
脳のスイッチが入らない。

普通は、締め切りが大事とか、ルーティンだからとか、そういう理由で体が動きます。
でもADHDの脳は、それだけだと動き出せない。

じゃあ何で動くのか。

ADHDが動く燃料はこの4つです。

•新しいこと(Novelty)
•興味があること(Interest)
•歯ごたえのあること(Challenge)
•差し迫っていること(Urgency)

この4つのどれかがあると、脳が勝手にエンジンをかける。
逆に、どれも無いと、いくら大事な仕事でも動けない。

新品のときだけ、脳がボーナスをくれる

ここで、さっきの「最初は神がかる」に話が戻ります。

新しい仕事は、燃料の一番目、「新しいこと」の塊です。

覚えることだらけ、初めての人だらけ、初めての場所。

この新しさに反応して、脳がドーパミンをドッと出す。

これが、立ち上がりの冴えの正体です。
頭が速く回るのも、遅くまで平気なのも、気が利くのも、全部この一時的なブーストのおかげ。

初対面や面接で急に受け答えが冴えるのも、同じ理由です。

「新品」の場面だから、脳が勝手にボーナスをくれている。

でも、ボーナスには期限があります。

仕事に慣れて、毎日が「知ってること」になると、新しさが消える。

新しさが消えると、ドーパミンのブーストも止まる。

残るのは、素の自分

ここが、まわりから見ると「劣化」に見える。
自分でも「バレた」と感じる。

でも実際は、劣化も露呈もしていません。
上乗せされていたボーナスが切れて、いつもの燃費に戻っただけなんです。


あなたは「最初だけの人」じゃない

ここまでを、ひとつにまとめます。

立ち上がりで冴えるのは、あなたの本当の実力が高いからでも、
その後に落ちるのが、あなたがサボりだからでもない。

人格の問題じゃないし、努力不足でもない。
時間が経てば誰の身にも起きる、脳の仕様です。

だから、まず自分を責めるのをやめていい。

ただ、これを知らないままだと、ひとつの罠にはまります。

刺激が切れるたびに、「この仕事は合わなかった」と感じて、次の新品に乗り換える。
新しい職場、新しい副業、新しい挑戦。
最初はまた冴える。でも、また切れる。

僕にも、その繰り返しの時期がありました。
乗り換えるたびにリセットされて、何も積み上がらない。

問題は「飽きっぽさ」じゃありません。
切れた新品を、どう外から足し直すかを、誰も教えてくれなかっただけです。

ここから先は、そのやり方の話をします。

意志で頑張り続ける方法ではありません。

やるのは、新品の刺激を、外から補給し続けるしくみを作ることです。

ここから先は

2,312字
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