なぜビスケが『極』なのか?『天賦』とは何か? 【HUNTER×HUNTER 考察】
冨樫義博展にて判明した『修練度』の概念(優→秀→天賦→極)
『極』とは、その能力者が会得しうる技術の最高到達点に達した者のこと
「うーん…ネテロやゼノは分かるけど…ビスケ?」
「強いっちゃ強いけど、クッキィちゃんにメモリを無駄使いしてる色物キャラだよね?天賦あたりが妥当じゃない?」
…と最初は疑問に感じました
疲労回復などサポート能力は高いとはいえ、美肌や容姿は強さに関係ないよなぁ…と
そこで自分なりに考察してみました
① 極とは最強ではなく『最良』という意味である
「極とはその能力者が会得しうる“技術”の最高到達点に達しているかどうか」
技術者として最高峰に至った者を極と呼ぶわけです
技術とは戦闘技術だけではありません
大工も技術、料理も技術、エステティックも技術ですね
なぜ技術を磨くのか?この世界で生き残るためですね
これは人類だけの話ではありません(※③)
つまり、生き物(サバイバル)にとって最良といえる技術(スキル)
それを獲得した者を『極』と呼ぶのではないか
② ビスケは「美醜」を克服して、社会生物として最良になった
強いより美しいほうが人間社会では自由に立ち回れます
可愛いは正義ってやつですね、周りをコントロールしやすい
喧嘩に強いことで自由になれる業界はかなり限られてきます
ビスケは誰よりもそのことを痛感してたんでしょう笑
自由気ままな猫のように生きたい変化系にとって
人につけいる愛嬌というのは重要なスキルなんだと思います
(HUNTER×HUNTER カラー版 16巻)
人類だけではありません、例えば孔雀のオスは尾羽を広げて踊り
その模様の美しさをメスに見せつけてアピール(求愛行動)します
その見た目によって自分の子孫を残せるかどうかが決まってしまうわけです
作中ではギャグっぽく描かれてますが、美醜は全生物にとって切実な問題です
なのにブサイクがその切実さを訴えれば訴えるほど世間では嘲笑われてしまいます
「みっともねぇなw」「見苦しいぞw 」「コンプ丸出し(笑」と
他の差別や格差はいくらでも深刻に聞いてくれるのにです
(HUNTER×HUNTER カラー版 18巻)
それほど才能格差、容姿格差はこの世のどんな格差よりも絶対的なわけです
ビスケはこの現実を誰よりも重く受け止めてて、死に物狂いでマジカルエステを磨いてたのでしょう
そしてとうとう、ビスケはその生物界の悩みを念で克服してしまったのです
念を「極」めし者と呼んで差し支えないでしょう
③ だから1つ手前が「天賦」(生まれ持った才能)なのである
ある考察で『なんで修練度(努力量)なのに天賦(才能)が混じってるんだ?』という意見をみかけました
たしかに修練の度合ならば、まず天賦(先天性)を土台にして優→秀→極(後天性)と育っていくのが概念として綺麗なのでは?と私も思いました
そこで必要になるのが「念は人類だけの力ではない?」という視点です
人間以外の生物は、生まれ持った才能(個性)だけで生きています
努力や鍛錬などしません、暗黒大陸を見れば一目瞭然、悠長にトレーニングしている暇などないサバイバルワールドです
ソシャゲでカスレアをせっせと育てるより、全部捨ててガチャで人権を引いてしまったほうが良いのと同じ理屈です
生物は人間のように思い悩んだりせず、どんどん試しては、どんどん死にまくって
進化(アタリ)を引くまでガチャを回しまくるパワーに溢れています
それに比べたら人間が一生の間に優秀になるための努力など非力も非力に感じます
だから「優・秀(努力)」よりも「天賦(自然淘汰)」のほうが上位なのではないか
個体(じぶん)が強くなるために行うトレーニングよりも
種族(みんな)が進化するために屍の山を築くことのほうが重たい
つまり修練度とは
人間が勝手に決めたトレーニング成果のことではなく
その種族がもつ歴史(自然淘汰の積み重ね)の深さを指しているのではないか
そして天賦(才能)とは
ただのラッキーではなく、その種族の長年の修練(自然淘汰)による賜物である
だから修練度に天賦という概念が混じっているのではないか?
それはカキンの守護霊獣を見ても分かります
この念獣を評価するには個人評価では無理で
先祖代々の後継者、カキンという国の歴史から評価せねばなりません
アルカとアイの例も見れば、念は人類だけの力ではない可能性が高いです
六性図は個人や人類だけに限らない、種族にも適用される図表なのではないか?
六性図にもこの概念が適用されてるはず
やはり天賦とは自然淘汰の深さを表す概念なのではないか?
(HUNTER×HUNTER カラー版 33巻)
その壮大なガチャから優・秀・天賦という上限(レアリティ)をもった個体が生まれて
(最初のステータスはみんな優から始まるけど成長速度に差がある)
その中に努力(レベリング)要素も含まれているよ、レベリングによっては上限解放も夢じゃないね
サボれば天賦(レア)でも優(ノーマル)まで一気にステータスが下がってしまうぞ
特殊な条件を満たせば極(最高レア)になれるらしい
という意味をもった系統図なんだと思います
改めて冨樫先生は、人間と他生物をフラットな目線で評価しているなと
そのうえで人間にしかない醜さ、美しさ、面白さを描いてる作家だなと思いました
④他の極キャラクターも、社会生物として最良の能力になっている
例えば放出系の極であるゼノは、「距離」を克服しています
人類は距離を克服するために遠隔技術を開発してきました
遠くに矢や弾丸を飛ばしたい
遠くに荷物や人間を運びたい
遠くで起きている事を知りたい、伝えたい
そのために様々な遠隔技術を生み出してきた人類ですが
ゼノは「攻撃、運搬、捕獲、探知」などあらゆる遠隔技術を
ドラゴンヘッドによってほぼクリアしてしまったのです
人類の悩みの1つ「距離」を克服してしまったわけです
アルカやアベンガネなど他の極キャラクターについてはまたの機会に



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