夏の高校野球愛知大会 東邦、享栄4回戦へ
夏の甲子園への切符をかけた第108回全国高校野球選手権愛知大会の3回戦が12日、愛知県内各地の球場で行われた。シード校が登場し、昨夏の県大会準優勝の東邦が名経大市邨を1―0で下し、春の県大会優勝の享栄は知立東を8―1で破った。18日は7球場で16試合を予定している。 名古屋たちばな3―1東海 奮起のエース挑んだ壁 東海(3年)柏原正教投手 2014年以来12年ぶりの夏の県大会初戦勝利を果たし、勢いづいたチームのエースに緊張はなかった。この日は大きく崩れることなく無四球、3失点とシード校相手に1人で堂々と投げきった。「大会の雰囲気になれて落ち着いて投げられた」と振り返ったが、チームは惜敗。「もっと厳しく攻められた」と悔やんだ。 中高一貫校である東海の中学軟式から野球を始めた。中学では控え選手。仲間たちと切磋琢磨し、高校1年から公式戦で登板するまでに成長した。 昨夏の県大会初戦で先発し、負け投手に。一念発起して投球フォームを一から見直し、チェンジアップなどの変化球を握りから動画で研究して伸ばした。昨秋の大会からは打線もかみ合い始め、春には県大会に勝ち進み、チームに自信がついた。細身だった自身は3年で体重が13キロ増えた。 「(初戦で)負けられない」との気持ちが初戦突破につながり、多くの先輩、先生から祝福の声が寄せられた。ただ、目標だったベスト32の壁は厚かった。野々川雄大監督は「力があるチームで色々なことを塗り替えてくれた。もっと勝ち進みたかった」と話す。エースは「最後までいい試合ができたのはみんなのおかげ。一生の絆ができた」とチームメートへの感謝を口にして、マウンドを後にした。(池田浩隆)