第17話

💙 倦怠感
2,411
2026/04/05 11:46 更新
リクエストありがとうございます!
アンチ上手く書けなくて設定ちょっと変えさせてもらいましたm(_ _)m
それでは本編へどうぞ🐤



ー太智sideー

最近、ありがたいことに仕事が増えていた。

バラエティー番組の出演に、雑誌の撮影、LIVEの打ち合わせ。
スケジュールが重なる日も増えてきて、

毎日があっという間に過ぎていく。

嬉しいはずなのに、

少しだけ、余裕がなくなっているのも分かっていた。

────

「スケジュール更新しました。」

マネージャーの声に、みんなスマホを開いた。

共有アプリに並ぶ予定をスクロールする。

上から下まで埋まっている通知。

一瞬だけ指が止まる。

でもすぐに画面を閉じて、顔を上げた。

M!LK「了解です」

いつも通りの声。

柔「うわ、太ちゃん詰まってるね」
柔太朗が心配する口調で小さく呟く。

勇「最近みんな忙しくさせてもらってるじゃん」
勇斗が落ち着いた声で言う。

舜「それな、幸せだよね俺も昨日帰ったの遅かったし」
舜太が軽く伸びをする。

少しの間、みんなそれぞれの大変さを口にする。

だからこそ、軽く笑った。

「まあでも、ありがたいじゃん」

勇「それはそう」

勇斗がうなずいてから、

少しだけ間をあけて言う。

勇「太智なら大丈夫そうだけどね」

そのあと、軽い調子のまま続ける。

勇「…でも無理しないでよ?」

ほんの一言。

重くならないくらいの、いつもの言い方。

だから同じ温度で返す。

「してないって」

短く笑う。

本当は、全然そんなことないのに。


その日の収録中、

立ち位置、動き、表情、全部ちゃんとやる。

できているはずなのに、少しだけ体が重い。

仁「太智、水」

仁人がペットボトルを差し出してくる。

「ありがと、けど大丈夫」

仁「いや飲めって」

軽く押しつけられて、少しだけ飲む。

仁「顔、ちょっと疲れてる」

「気のせいだって」

笑ってごまかす。

帰りの車。

舜太と勇斗が盛り上がっていて、
柔太朗はそれを見ながら時々ツッコむ。

俺も時々会話に参加する。

でも、少しだけ会話が遠い。

勇「太智、静かじゃね?」
勇斗が振り返る。

「え、そんなことないって」

勇「いやあるって」

「気のせい」

そう言って笑う。

その横で、仁人だけが何も言わずに俺の事を見ていた。

その日から、「大丈夫」は少しずつ増えていった。

忙しいのはみんな同じ。

だから、自分のしんどさは後回しでいい。

そうやって、2週間が過ぎた。

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