第9話

💛 聴覚過敏
2,905
2026/03/28 09:29 更新
リクエストありがとうございます🫶
前のお話よりかは短くなっちゃうかもだけど書きます!
それでは本編へどうぞ


ー仁人sideー

宮城公演の前日。

いつもと違う会場、いつもと違う音の響き方。

リハーサルが始まって、曲が流れた瞬間に少しだけ違和感があった。

(……今日、ちょっと強いかも)

イヤモニ越しでもわかるくらい、音が近い。

刺さる、ってほどじゃない。

でも、じわじわと耳の奥に残る感じがする。



「はい、次いきます!」

スタッフの声に、軽く頷く。

言おうと思えば言えた。

「少し音下げてもらえますか」って。

でも、

(本番前日だし…これくらいで止めるのもな)

そう思って、そのまま飲み込んだ。


何曲か通していくうちに、

少しずつ余裕がなくなっていく。

音楽だけじゃなくて、

スタッフの声、足音、機材の擦れる音、

全部が重なって、頭の中で大きくなる。



イヤモニの位置を直す。

少しでもマシになるように。

(大丈夫、まだいける)

自分に言い聞かせる。



ふと視線を上げると、勇斗と少し目が合った。

(…気づかれてないよな)

すぐに逸らす。

いつも通りでいれば、大丈夫。



休憩が入る。

正直、少しほっとした。


ステージ上ではマイクの調整をしてる声が聞こえる。

「すみません、これで大丈夫ですかー?」

新人っぽい声。

少し緊張してるのがわかる。



その次の瞬間。

キィィィィィンッ
会場にハウリング音が響いた。



頭の中が真っ白になる。



「っ……!」





変なところだけど一旦切ります!

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