福岡県議会の議長、副議長のポストを巡って、カネを要求されて支払ったとされる発言が巷間を騒がせている。
発端は、2020年6月から1年間、同議会の議長を務めた吉松源昭議員が、今月7日に記者会見を開いて、当時所属していた自民会派幹部からカネを要求されて支払った、と暴露したことだった。
一端が明らかになった地方議会の「常識」
議長に就任するにあたって、現在は副議長で、当時は幹事長だった自民会派の幹部議員らから、他の会派議員とのゴルフ代など、「根回し」や「お車代」の名目で2000万円以上を要求され、支払ったとされる。当時の現金の受け渡しをめぐる会話を録音したとされる音声を公開しながら、「会派内で逆らえない人の弱みにつけこんだ『カツアゲ』的な要求だ」と、厳しく指摘している。
これに続いて、同時期に副議長を務めた江藤秀之議員が、就任前に約800万円を当時の幹事長に渡したことを報道機関の取材で認めた。「当時は、副議長に立候補・就任するにあたり、長年の慣例(決まりごと)として必要なお金であると認識して支払った」などとコメントしている。
名指しされた自民会派幹部は会見を開くなどして事実関係を否定しているが、その後も新聞社の取材で、元議長だった自民県議が300万円、副議長を務めた第2会派の元県議が500万円、さらにもうひとりの副議長経験者が500万円を渡したことを認めている。
また、福岡市の高島宗一郎市長が、2010年の初出馬の際にある議員から、カネを要求されていたことを明かしている。同市長は2018年に出版した自著の中で、面識がない議員に呼び出され、選挙活動費として「5000万円はいる」「まずは家を売ってこい」などと要求されて、断ったことを告白していた。
この内容を8日の記者会見で問われた高島市長は「事実です。書いてあるとおり、明確にそれは断ったということです」と認めている。