シリーズに対する礼儀とは…ケロロ最新映画に感じた、つまらなさ以上の違和感
他人の家に招かれたなら、まず靴を脱ぐべきだ。
既存IPを扱うとは、単にキャラクターや設定を借りることではない。その作品が愛されてきた時間を引き受けることでもある。
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『新劇場版☆ケロロ軍曹 復活して速攻地球滅亡の危機であります!』を鑑賞させてもらった。
まず結論から言ってしまうと、かなりつまらなかった。いや、かなり、という言葉で少し上品に包む必要もない。俺はこの映画を観ながら、何度も「これは一体何を見せられているのだろう」と思った。
ただ、今回の映画について書くなら、単なる「つまらなかった」という感想だけでは足りない。もちろん、映画として退屈だった。ナレーションは耳障りだったし、パロディはしつこく、物語は薄い。
しかし、この作品に対して世間が抱えている「怒り」は、単なる退屈さだけから来ているものではない。
評価サイトを見ても、その空気はかなり露骨に出ている。Filmarksでは2点台前半。評価分布を見ても、低評価帯にかなり寄っている。映画.comではさらに厳しく、1点台前半という、なかなか見ない水準になっている。もちろん評価サイトの数字をそのまま作品の価値だと断じるつもりはない。映画の点数ほど当てにならないものもないし、世間の低評価が自分にとっての傑作になることだってある。
ただ今回に関しては、点数の低さとレビュー本文の怒りの方向がかなり一致している。
多くの人が言っているのは、「ケロロを観に来たのに、ケロロではないものを見せられた」という感覚である。さらに言えば、「自分たちが大切にしてきたIPが、外から来た作家のノリに利用されたように見えた」という怒りである。
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