AIを駆使しても解消されぬDeNA・藤浪晋太郎の制球難 ついに選手生命の危機に直面か 鬼筆のスポ魂
メジャー通算7勝8敗2セーブ、防御率7.18の成績を残し、昨季のシーズン途中に日本球界復帰を決断したが、古巣・阪神からのオファーはなく、DeNAを新天地に選んだ。
■和田豊氏の証言
あれは10年前だ。監督を退任したばかりの和田氏(現ヘッドコーチ)は藤浪が突然、不調に陥った原因をこう評した。
「藤浪は自分のことをスライダー投手だと思っている。そうした考え方が(頭から)抜けないなら、彼はもう終わってしまうかもしれないよ」
現状の藤浪を見ると、当時の和田氏の言葉がよみがえる。常時150キロ超の直球が投げられるのに、どうしても自信のあるスライダーに頼ってしまう。そうなると右腕は自然と横振りになり、結果的にすっぽ抜けたり引っかけたりして制球が定まらない。AIを駆使しても制球難を解消できなかったのは、藤浪の考え方自体に問題があるのかもしれない。強固な意志が体の使い方をミスリードしているとしたら、そのあたりに改善の鍵はないのか。
とにかく、悩める剛腕がもう一度、マウンドで躍動する姿を見たい。こちらも何だかすがるような思いに駆られる日々だ。
◇
【プロフィル】植村徹也(うえむら・てつや) サンケイスポーツ運動部記者として阪神を中心に取材。運動部長、編集局長、サンスポ代表補佐兼特別記者、産経新聞特別記者を経て客員特別記者。岡田彰布氏の15年ぶり阪神監督復帰をはじめ、阪神・野村克也監督招聘(しょうへい)、星野仙一監督招聘を連続スクープ。