◆2025年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(23日)
巨人は23日、「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」で鷺宮製作所の竹丸和幸投手(23)を1位指名した。社会人NO1左腕の一本釣りに成功した阿部慎之助監督(46)は「球界を代表する投手になれる」と先発ローテ入りと、完投型の投手への成長に期待を寄せ、竹丸も息の長いプレーヤーになると意気込んだ。巨人は支配下6人、育成5人の総勢11人を指名。支配下上位3選手を投手で固め、再建への意思を明確にした。
夢の舞台にたどりついた。竹丸は、会見場に足を踏み入れると、まばゆいフラッシュを浴びながら胸を張った。埼玉・狭山市内の鷺宮製作所・狭山事業所で巨人からの単独1位指名を受けた。くりっとした目、かわいらしい顔付きとは裏腹に、淡々と言葉を紡いだ。「ドラフト1位という高い評価をしていただけてとてもうれしいです。10年間1軍で活躍できるような選手になりたいと思っています」と息の長い選手になる誓いを立てた。
目指すは左のエースで“完投王”だ。阿部監督からは「完投できる投手になってほしい。将来的なことを見据えて伸びしろもある。そうなってほしいという僕の大きな希望」と指令を受けた。今季のチームは山崎、赤星のわずか2完投だけで先発陣で貯金をつくれなかったこともV逸の原因の一つ。左の先発についても横川、井上らはいるものの、頭数は不足しており、早速の先発ローテ入りも期待される。
「今まで完投っていうのが片手に収まるぐらいしかない」と語りながらも細身の体をしなやかに使い、最速152キロの直球に「カウント球としても、空振りを取れる球としても使えますし、自分の軸となるボールの一つ」と語るチェンジアップにスライダー、カットなど多彩な変化球を意のままに操る左腕。「これからしっかりスタミナをつけてやっていきたい」。監督の期待に応える覚悟を口にした。
一気にプロの舞台への扉が開いた。「一番は野球をやめなかった。それに尽きると思います」。広島・崇徳では3年夏も背番号10で「高校でやめようと思っていた」。しかし、当時の監督の勧めで城西大に進学してプレーは続けた。リリーフでの登板が多かったが、社会人になって先発に本格的に挑戦した。同社の幡野一男監督(56)は「潜在能力をすごく持っている。本人が自覚して努力して一歩ずつ上がっていけばいいかなってところで一気に花咲いた」と語る。トレーニングに打ち込み、筋力もアップ。先発で7回1失点と好投した7日のJABA東京都企業秋季大会準決勝・ホンダ戦では自己最速を2キロ更新する152キロを計測するまで成長。「改めてプロを意識し出したのは今年に入ってスカウトの方が見に来てくださるようになってから」。一気に力を伸ばし、03年自由枠の内海哲也(東京ガス)以来、22年ぶりとなる社会人左腕での巨人1位指名となった。
自身は好きな球団も、好きな選手もいないとクールに語る。父が阪神ファンのため、対戦したい打者には「今年のホームラン王ですし、佐藤輝明選手ですかね」と掲げた。「毎年安定してチームの貯金をつくれる投手になりたい」。少しでも長くマウンドに立ち続ける。(水上 智恵)
▼G社会人投手1位は7人目 巨人1位指名は鷺宮製作所の左腕・竹丸和幸。巨人が1位(最上位)指名した社会人投手は(★は左投手。内海、野間口は自由獲得枠)
年 投 手 所 属
76 藤城 和明 新日鉄広畑
88 吉田 修司★拓銀
96 入来 祐作 本田技研
99 高橋 尚成★東芝
03 内海 哲也★東京ガス
04 野間口貴彦 シダックス
25 竹丸 和幸★鷺宮製作所
竹丸が7人目。左腕は03年内海以来、22年ぶり4人目。また、鷺宮製作所の選手で指名されたのは10人目。1位は竹丸が初めて。
◆竹丸 和幸(たけまる・かずゆき)
▽生まれ
2002年2月26日、広島市生まれ。23歳。
▽サイズ、投打
179センチ、75キロ。左投左打
▽球歴
小学2年から野球を始める。広島・崇徳では2年秋に初めてベンチ入り。3年夏は背番号10で4回戦の広島国際学院戦に先発するも、4回1失点でチームは敗退。城西大では2年春に2部リーグデビュー。4年秋に1部に昇格して3勝1敗、防御率1・52(リーグ2位)の成績。鷺宮製作所では今年3月の「JABA東京大会」ではJFE東日本との準決勝に先発し、8回2失点。初優勝に貢献。
▽趣味
睡眠
▽ニックネーム
ちょけ