新たな武器は5つの空振り三振を奪ったチェンジアップだ。2日の日本ハム清宮のデビュー戦で投げる楽天岸を見て「チェンジアップがエグいと思った」。もともと自信のあった球が、最近はうまく操れなかった。岸の動画サイトを繰り返し見て、低めに沈めるシーンを描いた。「頭でいいイメージができた。今日は全球種で三振が取れて良かった」と進化を口にした。

 上茶谷は2年冬に右手中指の血行障害で手術を経験した。元西武の玉井信博コーチ(68)は「投げるのが好きで体幹トレーニングをよくする子。甲斐野、梅津の中でも一番負けたくない気持ちを持っているはず」と相乗効果を語る。9回に3連打を浴び甲斐野にマウンドを譲ったが、チームはサヨナラ勝ち。「とにかく勝てて良かった」。大記録にも上茶谷は終始恐縮しきりだった。【和田美保】

 ◆上茶谷大河(かみちゃたに・たいが)1996年(平8)8月31日、京都府生まれ。小学1年から野球を始め、衣笠中では京都レッドベアーボーイズに所属。京都学園では2年春から「背番号1」。東洋大では2年秋に1部で初登板。通算4勝0敗。憧れの投手はカブスのダルビッシュ有。好きな食べ物は梅干し。181センチ、85キロ。右投げ右打ち。