日本の大学入学共通テストに相当する、中国の全国統一大学入試「高考」は6月初旬に各地で実施された。2026年の受験者は1290万人。厳しい学歴社会の中国ではトップ校を目指す競争は過酷だ。今年は、受験勉強から志望校選びまで人工知能(AI)がより深く関わるようになったことが特筆される。
受験シーズンになると「AIによる的中問題集」が高額で出回る詐欺が横行、社会問題化している。中国教育部は入試直前の6月2日、「高考に関する注意喚起」を発表。出題は受験生の素養や思考力を重視し、過去問暗記や定型解答を排除する方向で、AI予測による高得点は現実的ではないと指摘した。
これまでのスマートフォンやスマートウオッチに加え、26年には「スマートグラス」が最大の警戒対象となった。スマートグラスは外見上、普通の眼鏡とほとんど見分けがつかないため、上海市や広東省、福建省など多くの地域では、「入場時に眼鏡を外し、試験官に直接提示して検査を受ける」という厳格なルールが新設された。
また、従来は試験官の巡回や監視カメラ映像の事後解析に依存していたカンニング防止策が、今年は大きく進化した。各地で導入が進む「AIインテリジェント巡回システム」は、会場の監視カメラ映像をAIがリアルタイムで分析し、受験生同士の不自然な動きなど、40種類の異常行動を自動検知。検知後数秒以内に監視端末へアラートを発信し、試験官に即座に知らせる仕組みだ
さらに、試験期間中は中国国内の主要AIサービスにおいて、問題を撮影するだけで答えを導き出せる「画像検索・自動回答機能」を…
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