米UCバークレー、課題でAI全面禁止 弁護士教育「自力思考が必須」
【シリコンバレー=山田遼太郎】米西部カリフォルニア州の名門法科大学院が単位取得に関わる課題の大半で人工知能(AI)の利用を禁止する。米アンソロピックの技術進化が大きな要因という。AIに頼らない思考力を持つ弁護士らの育成に向けて試行錯誤する。
翻訳や文法ミスのチェックでも禁止
カリフォルニア大バークレー校(UCバークレー)の法科大学院は全米のロースクールでも上位に入る名門校で、日本を含む海外からの...
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(更新)- 山崎俊彦東京大学 大学院情報理工学系研究科 教授分析・考察
インターネットや検索技術が登場したときも、教育に持ち込むことの是非は議論されました。私は「暗算能力を鍛えたいときに電卓を使うのはNG」と同じことだと思っていますが、レギュレーションのわかりやすさから全面AI使用禁止となったのだと推察します。 ところで、この記事の事象ではAIに頼ってしまうことでちゃんとした学力が身につかない点が問題視されていると思うのですが、身近ではAIを正しく積極活用することでこれまででは到達できなかった高い能力を獲得できる学生がでてきたという体験談も実際に伺ったことがあります。 いま、AI x 教育に対してなされている議論、10年後の人はどう見るのでしょうね。
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(更新) - 鈴木智子一橋大学 教授分析・考察
MBA教育でも、AIのインパクトは世界的な議論になっています。これからのビジネスリーダーがAIを使えないことは問題です。一方、AIの出力を評価し、判断するには、素の思考力が不可欠です。 一橋ICSでも新学年から、多くの教員が最終試験で手書きを義務づけます。また一部の授業では、PCやスマホなどのデジタル機器を禁止し、議論に集中するスタイルを試します。 私たちはこれを「AI-Free Gym」と呼んでいます。準備にはAIを使ってもよい。しかし、教室ではAIから離れ、自分で考え、対話を通じて思考力を鍛える。AI時代だからこそ、教室を人間本来の思考力を鍛える場として設計し直す必要があると考えています。
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(更新) - 比屋根一雄三菱総合研究所 研究理事 AI技術顧問別の視点
米名門校がAIを全面禁止した狙いは逆説的です。AIを断つことで、むしろAIを使いこなす力を鍛えようとしています。自力で考え抜いた経験のある人だけが、AIの出力を批判的に吟味できます。誤りや論理の飛躍にも気づけます。思考を丸投げしてきた人には、それができませんから。 では、その思考力をどう測るか。AIが学生の思考を試すのが一案です。長時間の対話なら、丸暗記では乗り切れません。深く長い思考力もその場で測れ、教員の採点負荷も下がります。AIを排除した末に、AIへと評価を委ねる。数年以内に現実になっても、私は驚きません。
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