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政治

2026.03.23 10:47

なぜ影響力を持つ女性、特に有色人種の女性が極端な反応を引き起こすのか

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メーガン妃が2018年にヘンリー王子と結婚した際、この瞬間は進歩を象徴するはずだったと主張する人もいる。二人種混血のアメリカ人女性が、世界で最も伝統に縛られた制度の1つに入るというものだった。しかし実際には、何年にもわたる容赦ないメディアの監視を引き起こした。見出しは彼女の声のトーン、服装、家族関係、さらには公の場で妊娠中のお腹に触れる仕方まで分析した。

この反発の激しさは単なる逸話ではなかった。2020年のメディア分析では、メーガン妃とキャサリン皇太子妃の報道を比較したところ、同様の行動がケイト・ミドルトン氏には肯定的に、メーガン妃には否定的に描かれることが多いことが判明した。ミドルトン氏が「お腹を優しく包んでいる」と称賛される一方で、メーガン妃は「お腹に触れるのをやめられない」と批判された。

この対照は、社会科学者が長年観察してきたことを示している。特定の女性はしばしば文化的避雷針となる。これは特に、影響力を持つ有色人種の女性に当てはまる。研究によれば、この現象は広範囲に及んでいる。ジーナ・デイビス・インスティテュート・オン・ジェンダー・イン・メディアの調査では、メディア報道において女性は男性よりも、業績と並んで外見について論じられる可能性が著しく高いことが判明した。2025年にPolitics and Gender誌に掲載された別の研究では、政治報道を調査し、女性リーダーは性格、トーン、好感度についてより多くの論評を受けることが判明した。これらはすべて、男性リーダーがはるかに頻度低く判断される要素である。

これらのパターンは、人種とジェンダーが交差するとさらに顕著になる。メーガン妃からミシェル・オバマ氏、セリーナ・ウィリアムズ氏まで、世界で最も成功した女性の一部は、同時に最も物議を醸す存在ともなっている。社会科学者によれば、その答えはジェンダー、人種、権力の交差点にあるという。

心理学者は、「バックラッシュ効果」と呼ばれるものをさらに調査し始めている。研究では一貫して、野心、権威、公的影響力を示す女性は、同じ特性を示す男性よりも厳しく判断されることが多いことが判明している。例えば、Journal of Applied Psychology誌に掲載された研究では、あまりにも断定的または強力に見えることで伝統的なジェンダー期待に違反した女性は、好感度が低く、信頼性が低いと認識されることが多いことが判明した。言い換えれば、成功そのものが社会的ペナルティを引き起こす可能性がある。

これらの力学は、人種が関わるとさらに複雑になる可能性がある。インターセクショナリティの概念を開発した法学者キンバリー・クレンショー氏は、黒人女性はしばしばジェンダーと人種のステレオタイプの両方によって形作られた、重複する形態の監視を経験すると長年主張してきた。高い知名度を持つ黒人女性が並外れた成功を収めると、彼女たちは時に狭い期待の範囲をナビゲートすることを余儀なくされる。彼女たちは明示的または暗黙的に、成功するように、しかし脅威にならないように、自信を持つように、しかし「自信過剰」にならないように、目立つように、しかし支配的にならないように言われる。

この緊張をミシェル・オバマ氏ほど明確に示す公人はほとんどいない。ファーストレディとしての在任期間中、ミシェル・オバマ氏は極めて高い支持率を維持した。しかし同時に、研究者によれば黒人女性に関する長年のステレオタイプを反映した人種差別的な風刺画やオンラインハラスメントの対象にもなった。

一見些細な行動でさえ、時に物議を醸すものとして描かれた。コメンテーターは彼女の腕、トーン、さらには学校給食の健康化を促進する取り組みまで批判した。2026年2月という最近でさえ、バラク・オバマ氏とミシェル・オバマ氏を類人猿として描いたAI動画がドナルド・トランプ氏のソーシャルメディアに投稿された。トランプ政権のメンバーはその後、スタッフが責任を負っているとして、ドナルド・トランプ氏の動画投稿への直接的関与を否定しているが、多くの人々はその露骨に人種差別的なイメージについて動画を公然と批判している。

テニスチャンピオンのセリーナ・ウィリアムズ氏が直面した監視も同様のパターンをたどった。史上最高のアスリートの1人と広く考えられているウィリアムズ氏は、数十年にわたってプロテニスで記録を破り続けてきた。しかし彼女はまた、自身の身体、コート上での感情表現、競争心について繰り返し批判に直面してきた。

2018年、試合中のウィリアムズ氏を描いたオーストラリアの新聞風刺画は、多くの批評家が人種差別的な比喩を想起させると述べたイメージで国際的な怒りを引き起こした。スポーツにおける比類のない業績にもかかわらず、ウィリアムズ氏はしばしば、男性アスリートがめったにそうしないような方法で自身の行動を擁護することを求められてきた。これらのパターンは、スポーツや政治を超えて、セレブリティや文化的影響力のより広い世界にまで及んでいる。

ポップカルチャーの観察者は、非常に成功した女性がしばしば、より広範な文化的不安が投影される象徴となることに注目している。ジョージア大学の組織心理学教授であり、ジェンダーとリーダーシップを研究する心理学と労働力の多様性の専門家であるケシア・トーマス博士は、目に見える権力の地位にある女性はしばしば矛盾する期待に従って判断されると説明している。

「女性リーダーは、強さと能力を示すと同時に、温かさと好感度を維持することを頻繁に期待されます」とトーマス氏はリーダーシップにおけるジェンダーバイアスに関する研究で述べている。「彼女たちがこれらの期待に違反すると、バックラッシュが発生する可能性があります」

その結果は一種の文化的パラドックスである。これらの女性を並外れた存在にする同じ資質、すなわち野心、自信、知名度が、彼女たちを標的にする可能性もある。この現象は、公人が絶え間ない論評とバイラルな批判の対象となるソーシャルメディアの時代においてのみ激化している。

怒りと論争を報酬とするプラットフォームは、しばしば否定的な物語を増幅し、個々の人物を人種、フェミニズム、特権、権力に関するより広範な議論の象徴に変える。メーガン妃の経験は、まさにその力学を反映している。彼女とヘンリー王子が王室の職務から退いて以来、メーガン妃は世界で最も物議を醸す公人の1人であり続けている。

ファンは彼女を、硬直した制度に挑戦し、個人の自律性を優先した女性と見ている。一方、批評家は彼女を破壊的または過度に野心的と見ている。両方の物語は重要なことを明らかにしている。社会はしばしば、伝統的な役割にきちんと従うことを拒否する女性を解釈するのに苦労する。

その苦闘は、なぜ特定の女性が繰り返し文化的避雷針となるのかを説明するかもしれない。彼女たちは変化を表している。彼女たちは期待を破壊する。彼女たちは社会に、誰が影響力、知名度、権力を持つことを許されるのかという不快な質問に直面することを強いる。

その意味で、メーガン妃、ミシェル・オバマ氏、セリーナ・ウィリアムズ氏のような女性に向けられたバックラッシュは、女性たち自身よりも、彼女たちの成功が露呈する文化的不安について多くを明らかにしているのかもしれない。ジェンダー、人種、権力に関する会話が進化し続ける中で、1つのことがますます明確になっているようだ。特定の女性が避雷針となるとき、彼女たちを取り巻く嵐は、めったに彼女たちだけに関するものではない。

forbes.com 原文

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2026.06.25 11:00

AIが問い直す“仕事の意味” ThinkingAIが描く、自律するチームメイトの時代

AIは「使う」のではなく「共に働く」チームメイトになる―そんな働き方が現実になりつつある。感知・理解・実行の全工程を自律的に担う「Agentic Engine」は、1,500社超の支援実績から生まれたプラットフォームだ。その全貌をThinkingAI代表取締役 呂 承通に聞いた。


2026年4月、シリコンバレーで正式発表され、日本市場への本格参入を決めた「Agentic Engine」。シンガポール、サンフランシスコ、上海、東京、ソウルなどグローバルに拠点を構えるThinkingAIが、創業から10年のデータ分析実績をもとに開発した企業向けAI Agentだ。

市場の変化を読み取り、その背景を理解してアクションを起こす。優れたビジネスパーソンが日々の業務で回している「感知・理解・行動」のサイクルを実装したことが、「Agentic Engine」の大きな特徴だと代表取締役の呂 承通は言う。 

「全域感知と深い理解力、データを社外に出さずにクローズドループで業務実行まで完結できる点が、汎用AIと『Agentic Engine』との違いです。全域感知機能では、24時間365日、企業がもつあらゆるチャネルからの情報をすくい上げます。コールセンターに寄せられたお客様の要望やアプリ上にあがった評価レビュー、社内会議で議論されたままの課題など、あらゆる情報を自動的に関連付け、企業にとっての事業上あるいは組織上のアラートを発信していきます。

これらを、各企業にある社内用語や独自の定義なども理解したうえで、過去事例と照合させながら完全にカスタマイズしたかたちでできるのが、『Agentic Engine』の独自性です」

日本企業へのAI導入においては、データ流出への懸念がひとつのテーマとなることが多いが、「Agentic Engine」はその点も織り込み済みだ。

「各社専用のクラウドやオンプレミス環境を利用するプライベートデプロイ対応によって、データの安全性は確実に守られます。日本市場への参入において、欠かせないポイントだと考えています」

眠らないAIチームメイトがビジネスを変える

2015年に創業したThinkingAIは、これまで10年間、1,500社超、8,000以上の製品にデータ分析サービスを提供してきた。特に強みをもってきたのはゲーム業界だ。短期間で膨大なデータが集積され、リアルタイムの分析による運営施策の実行がプロダクト成長に直結するのがゲーム業界であり、「生存圧力の非常に高い市場のなかで、データ分析知見を磨いてきた」と呂は自信をのぞかせる。

データ分析ニーズは今や業界横断で高まっており、ソーシャルメディアやEC、小売業界などで、同社のノウハウは幅広く生かせると期待している。

「ある大手ゲーム会社で突然ゲームの離脱率が上がったときには、深夜3時に課題を検知したAI Agentがすぐに分析を始め、原因を特定しました。翌朝、チームメンバーが出社したときには、最適化施策と対応方針が提示されている状態になっていた。AIは、もはや、“質問したら最適な情報を分析しテキストで回答してくれる”という存在にはとどまりません」

ThinkingAI 代表取締役 呂 承通

最先端のAI技術が実現するのは、「実行まで完了」する働き方。コンサルタントではなく、「チームメイトとしてAIと働く」世界がもうやってきていると話す。

「例えばPowerPointの資料を作成するとき、AI Agentは作成まで完了してくれます。各企業のデータベースから社内用語やデータ定義、ワークフロー、業務理解を深めたうえで資料をつくっていくので、そのまま実務で使えるようなPowerPointが出てくるのです。もし、指示された業務が最初は実行できなくても、『その業務を任せられるように、必要な能力を学習してほしい』と伝えれば、自らインターネット上でスキルやツールを探し出し実装することができる。もはや、自走できるチームメイトのひとりのように。各社の業務体系に沿ったかたちで学び、スキルを拡張させていくことができるのです」

「AIと働く」時代 勝つ経営者の条件とは

では私たちは、AIと働く未来をどう迎えるべきなのか。必要なのは、「AIと人間のやるべき業務範囲を分けること」にあるという。AIを導入しさえすれば業務が効率化される、という発想ではもはや足りない。テクノロジーの進化に受け身で対応するのではなく、人間側も自分の役割を能動的に問い直し、再定義していくことが求められる時代がきたのだ。

「企業によって業務内容やワークフローは異なります。組織をリードする経営者やリーダー層のみならず、個々人も自らの業務範囲を再認識したうえで、AIと同時に仕事をするためのワークフローを再設計する必要があるでしょう。

そして、AIというチームメンバーが出してきたアウトプットをどう検証・評価するか。新たな評価システムの立案が、これからの経営陣に求められていきます」

AI Agentがもたらすのは、業務における単純な事務作業からの解放であり、人が本来もつ、優れた能力の発揮である。近い未来に、AIはさらに進化し、人のように幅広いタスクを実行し、想定外の状況にも自律的に課題解決を進め適応するようなAGI(汎用人工知能)が登場するかもしれない。現在は研究開発段階だが、もしそれが実現するのなら、それまでに私たち人間が磨くべき力は何か。キーとなるのは「創造性」だと呂は言い切る。

「手を動かして実行するのはAIに任せられるのですから、これから私たちは、向かうべき方向を決め、何をつくるべきかを示していかなければいけない。それが創造性です。ルーティンワークから人を開放し、人がやるべき本質的な仕事へと立ち戻らせることが当社の哲学であり、AI Agentの企業導入を進めた先に見る未来図です」

働くことの意味が根本から変わろうとしている

人が駆動していた従来の会社や組織の在り方が、AI駆動を中心とした組織へと変わっていく。作業からの解放といえば聞こえがいいが、その作業に存在意義を見いだしてきた人間たちはいったいどこへ向かえばいいのか。つまりそれは、人の幸せはどこに向かうのか、という誰もが向き合わざるをえない哲学的な問いとなるだろう。

「幸せの定義は時代や環境によって変わってきました。産業革命は人を体力労働から解放し、AI時代は人を能力労働からも解放していくでしょう。自分は何を生み出したいのか、戦略づくりと品質管理の自分なりの基準をもち、自分自身の外ではなく内側に、人生を通じて実現したい何かを見いだしていかなくてはなりません」

内なる思いに突き動かされた私たち人間と、実行に向けてカスタマイズした知見を学習しながら進化を続けるAIのチームメイト。その組み合わせが生み出すのは、これまでの働き方の延長線上にはない、まったく新しい創造のかたちだ。人間とAIがそれぞれの強みをもち寄り、互いを補い合う――Agentic Engineが、かつてない創造的な働き方をリードする一翼になるのかもしれない。

ThinkingAI
https://thinkingai.io/jp/


呂 承通(リュ・チェントン)◎上海大学でコンピューターサイエンスを修め、テンセント・インタラクティブ・エンターテインメントでエンジニアとして5年間のキャリアを積んだ後、2015年に30歳でThinkingAIを創業。ゲーム業界向けデータ分析から出発し、10年でグローバル1,500社超を支援する企業へと成長させた。

promoted by ThinkingAI / text by Rumi Tanaka / photographs by Yoshinobu Bito / edited by Mao Takeda

政治

2026.03.23 10:00

米国のイラン攻撃を支持するNATO加盟国は6カ国のみ

米国のドナルド・トランプ大統領(中央)。2026年3月18日撮影(Andrew Harnik/Getty Images)

米国のドナルド・トランプ大統領(中央)。2026年3月18日撮影(Andrew Harnik/Getty Images)

北大西洋条約機構(NATO)に加盟する32カ国のうち、米国とイスラエルによるイランへの攻撃を支持する公式声明を出した国はわずか6カ国にとどまっている。

米国のドナルド・トランプ大統領は先週、NATO加盟国の「大半」が、米イスラエルによるイランへの軍事作戦には関与しないと表明していることを認めた。

これまでのところ、米イスラエルによるイランへの攻撃に対する支持を表明したNATO加盟国は、カナダ、チェコ、アルバニア、北マケドニア、リトアニア、ラトビアのみだ。デンマーク、フィンランド、ルクセンブルクなどの国々は、イラン政権に対する批判を展開しつつも、米イスラエルによるイランへの空爆に対しては中立の立場を保っている。一方、スペインやイタリアをはじめとする多くの国が、米イスラエルの行動を批判している。

米国の軍事作戦への支持を表明したNATO加盟6カ国

カナダ

カナダのマーク・カーニー首相とアニタ・アナンド外相は当初、同国は「イランの核兵器の入手を阻止し、イラン政権が国際的な平和と安全を脅かすことを防ぐための米国の行動を支持する」との声明を出した。だが、カーニー首相はその後の記者会見で、米国が攻撃前に同盟国と協議しなかったことを指摘し、「現在の紛争は国際秩序の失敗を示す例であるため、カナダは遺憾の意を抱きつつも、米国の作戦を支持する」と説明した。

アルバニア

アルバニアのエディ・ラマ首相は先月28日、X(旧ツイッター)に「トランプ大統領の指揮の下、イスラエルを軍事的に支援する米国を支持する」と投稿した。アルバニアは2022年、政府に対する大規模なサイバー攻撃を受け、イランとの国交を断絶している。

北マケドニア

北マケドニアのチムチョ・ムツンスキ外相はXに「中東の安定を脅かす脅威に立ち向かう米国の同盟国と連帯する」と投稿。「米国は外交が常に第一の選択肢であることを明確にしてきたが、現実的な脅威が続く限り、抑止力は不可欠だ」と記した。

リトアニア

リトアニアのアスタ・スカイスギリテ大統領首席外交政策顧問は国営テレビの取材に対し、「イランがウラン濃縮の停止や核兵器の製造中止を求める米国の要求を無視した」ため、米国とイスラエルがイランを攻撃したのは「避けられない事態」で「正しい行動」だったとの見解を示した。

ラトビア

ラトビアのエドガルス・リンケービッチ大統領は3日、記者会見で「この作戦は、イランが数十年にわたり続けてきた行動の結果である部分が大きい」と述べた。その上で、「外交的解決が成立するのは、イランが軍事用核開発計画を完全に放棄した時点に限られる。こうした諸般の事情を考慮すれば、現在米国とイスラエルが実施している作戦は理解できるものだ」との見方を示した。

チェコ

チェコのアンドレイ・バビシュ首相はXに、「制御不能なイランの核開発計画とテロ支援は、われわれだけでなく欧州全体にとっての脅威だ」と投稿。「チェコは同盟国と連帯しており、この地域に間もなく安定と平和が訪れることを信じている」と表明した。また、チェコ外務省はXに、米イスラエルによる軍事作戦について、「イラン政権の政策や行動に対する長年の懸念を反映したものだ」と記した

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翻訳・編集=安藤清香

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