<創世記38:6〜7>

ユダは、その長子エルにタマルという妻を迎えた。しかしユダの長子エルは【主】を怒らせていたので、【主】は彼を殺した。

 

<創世記38:8〜10>

それでユダはオナンに言った。「あなたは兄嫁のところに入り、義弟としての務めを果たしなさい。そしてあなたの兄のために子孫を起こすようにしなさい。」しかしオナンは、その生まれる子が自分のものとならないのを知っていたので、兄に子孫を与えないために、兄嫁のところに入ると、地に流していた。彼のしたことは【主】を怒らせたので、主は彼をも殺した。

 

 

<イザヤ 37:31〜37>

<マタイ 1:1〜17>

 

 

 

プロローグ

 

ヨセフの物語が進んでいるところで、ユダの話が出てくることは、私たちを当惑させるでしょう。それも、来るべきイスラエルの王の系図を赤裸々に暴露するような、恥ず かしいことにも関わらず...。

 

聖書の著者は、神からどのように霊感が与えられ、ヨセフの物語が始まったばかりに、なぜユダの話をここに挿入しているのでしょうか。様々な角度からラビたちや神学者たちの注解を参考しながら、格別に、聖霊の助けを通して聖書が私たちに伝えようとする真意を求めて学んで行きたいと思います。

 

ラビたちは、ユダが兄弟たちから離れて行ったことについて、次のように説明しています。ヨセフについて話を聞いたヤコブの悲しみがあまりにも大きかったので、ヨセフをミデヤン人の商人売ることを提案したユダは(創37:26〜27)、兄弟たちの間で面目がなくなり、兄弟たちから離れたと説明しています。それは、彼らの間でユダのリー ダーシップがなくなったことでもあると説明しています。

 

 

 

神を怒らせたエルとオナンの罪とは

 

オナンの場合は、創世記38:9〜10に記されていますが、エルの場合には明確に記さ

れていません。

 

まず、「エル(עֵר)」という名前は、ヘブライ語の「起きる、覚ます、警戒する」 という意味に由来します。

 

「オナン(אוֹנָן)」は、「強い」という意味を持つ言葉に由来する名前です。

 

中世フランスのラビであるRashiの説明によると、エルはタマルが美しかったので、子供を産ませないつもりで、オナンのように精子を地に流したと言います。このような解釈 は、Pesikta(ミドラシの一つ)と同じです。

 

※ミドラシ(ミドラシュ)とは

ヘブライ語で、「捜し求めるもの」の意味。ユダヤ教の聖書解釈。

 

Pesiktaによると、精子を地に流したことは、血を流すことと同じであると言います。また、それは創世記1:28に反することであると説明しています。また、血と精子は、命のシンボルとして教えています。ということ で、エルとオナンが犯したことは、その価を要求する罪に当たると言うことになるのです (創9:5〜6)。

 

 

<創世記9:5〜6>

わたしはあなたがたのいのちのためには、あなたがたの血の価を要求する。わたしはどんな獣にでも、それを要求する。また人にも、兄弟である者にも、人のいのちを要求する。人の血を流す者は、人によって、血を流される。神は人を神のかたちにお造りになったから。

 

 

このようにエルとオナンが同じことを犯したとすれば、これは重要な意味を持ちます。そのわけとは、創世記3:15で

 

「わたしは、おまえと女との間に、また、おまえの子孫と女の 子孫との間に、敵意を置く。彼は、おまえの頭を踏み砕き、おまえは、彼のかかとにかみつく」

 

と 記されているように、神は、女の子孫をとおしてサタンを滅ぼすこ御計画を立てられました。その計画は聖書全体を貫くメシアの預言です。すなわち、アブラハム、イサク、ヤコブに受け継がれる、イスラエルの子孫からメシアが来られると言う約束なのです。

 

 

しかし、このような神の計画を妨げようとするサタンは、その子孫「ゼラー זֶרַע)」が来られないように、エルとオナンの心の中で働きかけ、子孫を生産しないようにしたのです(「子孫」と「精子」は、ゼラー(זֶרַע)と同じ言葉です)。

 

このようなサタンの攻撃は聖書全体で続きながら、世界の歴史の中でも起こっています。

 

 

そういうわけで、創世記38章は霊的意味をもつヨセフの物語を進めていく中で、真のメシアの系図に対する背景を説明する必要があったと思われます。

 

 

 

次回は「義弟としての努め」という内容で記していこうと思います。

 

 

 

主イエスキリストの御名があがめられますように。

主イエスを信じる兄弟姉妹に平安とがありますように。

トーラーの大切さに気がつく人たちが多く出ますように。

イスラエルが救われますように。

主イエスキリストの御名で祈ります。

 

Amen✨

 

 

©Shalom Messianic Ekklesia

by Yehoshua Jo

 

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