前の客のATM暗証番号も丸見え…日本でも普及し始めた「スマートグラス」を使用してみた結果。“新型盗撮”に悪用の可能性も
海外のスマートグラスの悪用事例
①ID・パスワードの不正入手(カナダ) 男らがスマートグラスで店員の認証情報やパスワードを盗撮。その情報を使って店舗システムにアクセスし、セルフレジでギフトカードに不正チャージした ②不正賭博(中国) 遼寧省の地下カジノで、カードに細工し、特製眼鏡を使ってイカサマをしていたグループが摘発。麻雀店でも同様に、牌面を特製眼鏡で認識できるようにする事件が起きた ③カンニング(中国) 問題を撮影し、AIによって解答を得る行為が各地で横行。レンタル業者も盛況だとか。社会問題となったことから、普通のメガネも厳しく検査されるようになったという ④法廷で証人に遠隔アドバイス(英) 高等法院で証人がスマートグラスを通じて、外部から助言を受けながら証言していたことが発覚。裁判官は証言全体を「信用できない」と判断し、証言を退けた ⑤動画削除をエサにした恐喝(英) 男性が繁華街で声をかけた女性をスマートグラスで無断撮影し、動画をSNSに投稿。約4万回再生され、気づいた被害女性が削除を求めると、金銭を要求されたという ⑥スポーツ観戦中に無断撮影(米) オーガスタで開催されたマスターズ・トーナメントで、観客が撮影禁止を掻い潜るためにスマートグラスを使用。無断撮影がバレ、主催者から没収・退場を命じられた 国立情報学研究所 情報社会相関研究系教授 佐藤一郎氏 お茶の水女子大学助教授などを経て現職。情報工学を専門とし、AIやプライバシーに関する法制度にも詳しい。『仮面ライダーゼロワン』では、AI技術アドバイザーを務めた 取材・文・撮影/大橋史彦
日刊SPA!