戦後の日本が重ねてきた平和国家としての歩みには、誰からも全く後ろ指をさされない実績がある―。自民党の麻生太郎副総裁はかつて、講演でそう語っていた。営々と平和維持に尽くしてきた自衛隊を、念頭に置いた言葉である。
▼自由と民主主義という普遍的な価値の旗を振り、外交に汗を流し、国際社会で信用を積み上げてきた。鏡を前に置いて振り返る日本の戦後81年は、胸を張るに足る歳月だといってよい。
▼麻生氏を盟友とした安倍晋三元首相は、中国の脅威に備え「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」を提唱した。日本が主要プレーヤーとして能動的に振る舞い、同じ価値観を持つ同志国と連携を強めることができたのも、日米同盟という安全保障の基軸があったからこそである。