ソウルの日本大使館前に設置された慰安婦像の撤去は「男と男の約束」―。3日の日経新聞の名物コラム「私の履歴書」で、谷内正太郎初代国家安全保障局長が平成27年12月の日韓慰安婦合意に至る交渉過程を振り返っていた。
▼交渉相手は朴(槿恵(パク・クネ)政権の李丙琪駐日大使で、最も神経を使ったのは合意文書に慰安婦像をどう書き込むかだった。谷内氏は「撤去する」を要求したが、李氏は「撤去するよう努力する」を提案して譲らない。結局、撤去することは「男と男の約束」だと確認し合ったという。
▼「像が撤去され、米国が像設置活動を支持しないとなれば大きい。ここまでやった上で違約したら、韓国は国際社会の一員として終わる」。当時の安倍晋三首相は、抄子にこう語った。岸田文雄外相(後に首相)も「韓国が約束を実行していくことを、きちんと見ていかないとならない」と述べていたと聞く。