<浪速風>最古の「天皇」木簡が語りかける飛鳥時代の七夕行事

「天皇聚露」と記された木簡。天皇家の七夕行事を示したとの説も

今宵(こよい)は七夕。昨日の小欄には、天の川を詠んだ飛鳥時代の歌人、柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)の歌が添えられていた。この時代、宮中ではいかなる七夕行事が…。そのヒントが、都のあった奈良県明日香村で発掘され、国宝に指定されることになった。「天皇」と書かれた最古の木簡(7世紀後半)で、「天皇聚露…」(天皇が露を聚(あつ)め)と読め、天武天皇を指すとされる。

▶「葉にたまった露を聚(集)めて墨をすり、和歌をしたためた」との説があり、後世の七夕の風習に通じるという。日本書紀には天武の妻の持統天皇の時代、「七月七日、宴を催す」とあり、和歌や宴を楽しんだのかもしれない。

▶国宝指定にちなんで今月から、木簡の復元品を含めて同村の奈良文化財研究所・飛鳥資料館で展示されている。天皇は一滴(ひとしずく)の露にいかなる思いを込めたのか。夜空もいいが、足元の野の草の露に思いをはせるのも趣がある。

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