結党以来「れいわ新選組」をウォッチしてきた。
だが、今回ばかりは心底仰天した。発表されたペーパーを二度見した。いや、三度見した。
公党の代表がスピード違反で検挙され、前科がつく刑事罰を受け行政処分まで下された。
それにもかかわらず、党としての対応は、幹事長による「厳重注意」で終了──
申し訳ないが、僕にはこの理屈が到底理解できない。
そもそも「れいわ新選組」は、どんな党だったのか?
政府与党の「悪政」に猛然と抗議し、国会では牛歩を繰り広げプラカードを掲げ、時には懲罰覚悟で猛烈な抗議を展開してきたはずだ。
あのヒリヒリするような正義感は、どこへ消えたのか?
他人の不祥事には拳を振り上げ、権力者の不正には容赦なく「責任を取れ」と迫る。
ところが、自らの代表が刑事罰と行政処分を受けた途端、「厳重注意」で幕引き──
それを世間では ”ご都合主義” と呼ぶ。
こんな体たらくで、今後はどの口で与党を批判するのか?
いや、与党どころか他の野党に対してすら、批判できないではないか?
■ちなみに、比較すべき事例がある。
kab.co.jp/news/article/16420…
維新出身の小野泰輔・熊本県八代市長も、昨年12月18日、九州自動車道でスピード違反によりオービスで検挙された。
法定速度を50キロ以上超過する時速152キロで走行。罰金8万円の略式命令を受け、さらに90日間の運転免許停止処分──山本太郎氏のケースと比較するうえで、極めて示唆的な事例である。
だが、小野市長は逃げなかった。
今年3月13日、自ら記者会見を開いて謝罪し、2カ月間、給与を50%減額する処分を自らに課した。
では、山本太郎氏はどうか。
謝罪の記者会見すら開いていない。
党の処分は「厳重注意」のみ。
片や、記者会見を開いて謝罪し自ら減俸50%。
片や、記者会見すら開かず「厳重注意」で終了。
同じ公人でありながら、この凄まじい非対称性は一体何なのか?
れいわ新選組は、政府与党に対して「説明責任」を求めてきた政党ではなかったのか?
権力者に対して「責任を取れ」と迫ってきた政党ではなかったのか?
ならば、その刃は当然、自分たちにも向けなければならない。
他人には苛烈。
身内には寛大。
そんなものは「闘う野党」ではない。
ただの身内びいきである。
このあまりの落差に、眩暈すら覚える。