Cのオンよりも先に、Aを離せていれば、
ABCの同時押しとはならない。
だけどAを先にリリースするのって案外難しい。
漢直WSが、
そのロジック部分を公開してくれている。
https://twitter.com/kanchokker/status/1547495463854624768?s=20&t=0fCEi11R-3rh8vixtrMdAQ
おそらく紅皿でも似たようなことができるはずで、
ロジック部分をガッツリ組み込んでいるこうしたエミュレータは、
流石によい挙動をしてくれると思う。
で、僕の立場は、
「そもそもそんな難しい運指を、
なるべく用意しない」なんだよね。
薙刀式を作った当初は、
「3キー同時なんてなかなかないから、
滅多に誤打することはないやろ」
とたかを括っていたのだが、
まさか打鍵速度の方が上がってきて、
単打の4連打くらいは、
普通にロールオーバーするようになってきた。
「かもしれない」の「しれない」部分は特に顕著で、
R/MKという非常に打ちやすい流れで、
とても気に入ってるところだ。
(だから「られる」の./Iがやや打ちづらくなる。
慣れでカバーできる部分とはいえ、
こうしたトレードオフは随所に現れる。
それがその配列の性格というか、
ボキャブラリーの選択というか)
で、その4キーロールオーバーの中に、
3キー同時の定義が含まれていて、
「打ち分ける必要」が出てきた、
というのが最近の悩み。
2キーロールオーバーならまあ意識可能だけど、
3とか4をロールオーバーで打つときって、
言葉と内容に集中してるので、
それを削ぐわけにはいかないときなんだよなあ。
漢直WSや紅皿が、
ロジックの工夫でその区別をつけてくれるのは、
大変ありがたいのだが、
僕的には、
「そんな困る運指を用意することは、
そもそも設計ミス」だと思ってしまう。
うーむ、元々の設計の前提に、
「3キーロールオーバーは日常的にある」
がなかったからなあ。
「から」が「ふの濁音同時押しのぶになる」
現象は、早くから2キーロールオーバーの時に気づいていたが、
「打ち分けを意識すればなんとか」
の領域から、
「そんなんいちいち意識するの面倒だな」
になってきたのは、
ごく最近のことで、
それって3~4キーロールオーバーをするようになってきてから、
だと考えられる。
なので、気になるところはなるべく配列側で改修したくて、
今回の「ふ」移動の大騒動になってるわけだ。
「てない」が「ディ」に化けるのは、
薙刀式の骨格になるカナの話なので、
小手先の配置変更では無理っぽいところ。
やれるとしたら、
「半濁音同時押しのバインドを別キーにする」
だと思う。
とはいえ、
「あいえおゆ」の位置と同時押ししやすい人差し指ってないよなあ…
同手の同時押し?
まだ真剣には考えてないが、
だとしたら、新しい場所のキーで、
ロールオーバーが同時押し認識されてしまう組み合わせが、
必ず出るだろうと思われる。
なので、
少なくとも、
化けるミスを少なくできるような、
最小の組み合わせをやることが配列設計までの仕事で、
打ち分けはユーザーの仕事、
打ち分けやすいロジックを組むのがエミュレータの仕事、
と分けられるような気もする。
ちなみに、
よくあるロールオーバー化けのリストは以下のよう。
から ぶ …つぶしました
【濁音と半濁音】
はな ぱ
うか づ
あと ど
あっ ぢ
たか だ
【拗音、外来音】
(左手を速く離すより、右手を遅らせる方が調整しやすい)
とる にょ
てる りょ
しる しょ
きる きょ
そく みゃ
っく ちゃ
いうこ ウィ
てない ティ
【機能】
こな エンター
こんな 編集モード
そんな 編集モード
なんと 編集モード
なんか 編集モード
してあ 固有名詞モード
してい 固有名詞モード
経験的には、「はな」「そく」
あたりは今でもミスがあるかな。
ただ、
何かを潰せばまた別の連接でそういうのが生まれることもあり、
なかなか潰せない部分だとは思う。
(たとえば現行の改訂のときに、
「う」の裏に「ふ」を置く版なら色々幸せになるのだが、
「こう」が「ぷ」に化けるため棄却した経緯がある。
予想もしなかった組み合わせで出るんだよね)
これは薙刀式に限らず、
文字領域の同時打鍵配列が原理上持つ、闇だ。
新下駄でもこのことは議論されていて、
連接100で気をつけなければならないリストを、
kouyさんはあげている。
https://y-koutarou.hatenablog.com/entry/2016/08/29/001701
個人的にまとめられてる方もいた。
http://camisoul.blogspot.com/2018/12/blog-post.html?m=1
まあ、
「気をつけて打ち分ける」しかないだろう。
配列設計者としては、
それを最小化したいなあ、と思っている。