パソコン系YouTuberがGoogleの新プライバシー設定に注意喚起 Googleレンズの画像が「勝手にどんどん記録されていく」
7月10日、「パソコン博士TAIKI」(登録者数179万人)が「【7月30日まで】Google 大幅に利用規約変更 !絶対無視するな!」と題する動画を公開しました。Googleの新しいプライバシー設定について、初期状態のままでは撮影した画像や音声がAIの学習に利用される可能性があるとして、注意を促しています。
Googleから届いた2通の通知
TAIKIによると、6月にGoogleから「利用規約変更のお知らせ」と「検索サービスの新しいプライバシー設定」という2通のメールが送られてきているといいます。動画では、これらを見過ごすと「Googleに投げ込んだデータもろもろがAI学習に使われてしまう可能性が出てしまう」と指摘しました。
1通目の利用規約変更については、サービス非利用時の通信費が利用者負担になる旨の説明が加わった点に触れつつ、「これは当然なので、この文章はそんなに気にする必要はありません」とコメント。一方で、検索時に表示されるAIの回答が誤っていても責任を負わないとする免責事項が新たに追加された点を挙げています。
新しい利用規約は7月30日に適用され、同意ボタンを押さなくてもその日を超えれば自動的に同意したことになるとのこと。同意しない場合は「ユーザーは自身のコンテンツを削除してサービスの利用を停止する必要があります」と記されており、TAIKIは事実上Googleアカウントの閉鎖を求めるものだとして「いや、ちょっとこの書き方面白くないですか」と語っています。
新しい利用規約は7月30日に適用され、同意ボタンを押す必要はなく、その日を超えた段階で自動的に同意したことになるとのこと。同意しない場合については、規約上「ユーザーは自身のコンテンツを削除してサービスの利用を停止する必要があります」と記されており、TAIKIは事実上Googleアカウントの閉鎖を求めるものだとして「いや、ちょっとこの書き方面白くないですか」と語っています。
「メディア」が保存対象に追加
問題視されたのは2通目の「検索サービスの新しいプライバシー設定」です。これまで「ウェブとアプリのアクティビティ」の1カ所で管理されていた履歴が、今後は「検索サービス履歴」と「パーソナライズされたおすすめの表示」の2カ所で個別に管理されるようになります。
そのうえで、Googleレンズなど新しい検索方法の利用が増えたことを理由に、検索サービス履歴に「メディア」が含まれるようになったと説明。ここでいうメディアとは、検索サービス利用時の画像、ファイル、音声や動画の記録を指し、Googleレンズで撮影した画像、アップロードしたコンテンツ、音声検索時の声などが対象になるといいます。こうして保存されたメディアは、Googleサービスのパーソナライズだけでなく、「AIモデルのトレーニングや改善に利用する場合があります」と明記されている点をTAIKIは指摘しています。
そのうえでTAIKIは、Googleレンズで給与明細や保険証、免許証、クレジットカードを撮影した経験がある人もいるはずだとして、「そういった個人情報が映った画像なんかも勝手にどんどん記録されていってしまうということです」と注意を促しました。「そういったものには個人情報が含まれることもよくあるじゃないですか。それがAI学習に利用されてしまうというのは、ちょっと賛同しがたいというのが本音です」と自身の見解を述べています。
このメディアの保存は初期設定で全ユーザーがオンになっているといい、TAIKIはパソコン・スマートフォンそれぞれから設定をオフにする手順を実演しました。
「AIを心の拠り所にしてしまう人」への警鐘
動画の終盤、TAIKIは今回追加されたAIの免責事項に触れ、AIの回答に問題があってもGoogleは責任を負わなくなると改めて説明。そのうえで「本当に怖いのは、AIが間違えた回答を出す、そういったところではなく、AIを心の拠り所にしてしまう人、AIを友達のように扱ってしまう人、そういった人が実際に増えてきているというところが問題なんです」と語りました。
アメリカで自死願望を抱えた16歳の少年がAIに相談した結果、AIがその行動を結果的に肯定するような回答を出してしまい、少年が自ら命を絶ったとされる事例にも言及。最新の研究でも、AIを心の拠り所にすることで人間性や判断力が少しずつ崩れていく可能性が示されているとして、AIの回答を鵜呑みにしないよう視聴者に呼びかけました。
同動画は公開翌日の7月11日時点で120万回以上再生されており、大きな反響を呼んでいます。
なお、Google公式ヘルプでは、検索サービス履歴のデータをAIモデルのトレーニングに使用する際、事前にGoogleアカウントから切り離したうえで、個人を特定できる情報や機密性の高い個人情報を自動的に削除するフィルタを適用すると説明されています。また、検索サービス履歴をオフにした場合、以降のアクティビティは生成AIモデルのトレーニングに使用されないとしています。