1年間絶賛したPlaud Noteをやめた理由 〜iPhoneのボイスメモで全部できた〜
Plaud Noteとの出会い
1年ちょっと前、Plaud Noteを購入した。録音から文字起こし、そして要約まで自動でやってくれるデバイスである。学生との1on1、ゼミ、学内会議、企業との共同研究ミーティング、学会での聴講。使える場面が多すぎて、月1000分まで使えるProプランに課金していた。
そもそもPlaudって、ハードウェアはいるのかな?という疑問はありつつも、薄くて、集音性能は高いし、電池持ちも良く、ハードとしては結構完成度の高い製品だった。ソフトウェアの方もよくできていて、録音が終われば、あとはアプリが文字起こしと要約を仕上げてくれる。議事録作成の負担が劇的に減った。周囲にも勧めていたし、控えめに言っても絶賛していた。私が進めて買った人は少なくとも5名は顔が思い浮かぶ。
専用デバイスの宿命
ただ、ひとつだけ問題があった。
たまに持っていくのを忘れる。
スマホは忘れない。財布も最近は忘れない(物理の財布は忘れるけど、スマホやApple watchで何とかなる)。しかしPlaudは忘れる。専用デバイスというのはそういうものである。
忘れた日は仕方なく、iPhoneのボイスメモで録音していた。そして録音した音声ファイルをPlaudアプリにアップロードして、文字起こしと要約を任せる。デバイスがなくても、Plaudへの導線はスムーズで、Plaudのエコシステムの中で生きていた。
気づきの瞬間
ある日、いつものようにボイスメモで録音を終えた。Plaudアプリに転送(共有→Plaudアプリ)しようとしたとき、ふと画面の中に見慣れないボタンがあることに気づいた。
「文字起こしを表示」
押してみた。
録音停止を押した瞬間、すでにテキストが完成していた。2時間の会議でも関係ない。録音しながらリアルタイムで文字起こしが走っていたのである。
Plaudのユーザならわかると思うが、音声ファイルをアップロードすると、文字起こしが終わるまでそれなりに待たされる。2時間の音声なら、なおさらである。それが、iPhoneでは録音停止と同時にテキストがコピーできる状態になっている。初めてiPhoneのNeural Engineの恩恵に預かった気分だった。
ここから下のことに気づくまでは、この文字起こしをコピーして、NotebookLMに貼ったり、ChatGPTに投げて、自分で適当なプロンプト(要約して程度)を書いて、要約を作っていた。これだけでも便利だなとは思っていたのだが・・・
「作文ツール」という名前の罠
次の発見は、「文字起こしを表示」したあと、そのテキストを選択したときに訪れた。
コンテキストメニューに、Apple Intelligenceのアイコンがある。「作文ツール」という名前がついている。正直、最初は文章生成の機能だと思って無視していた。名前が良くない。そして、先程の右上の⋯というメニューからは出てこないので、存在に気づかない。
試しに押してみると、校正や書き直しに加えて、「要約」「要点」といったメニューが並んでいた。Plaudでいうところのテンプレートと同じである。
要点を押してみた。あっという間に完成した。「笠原」となっていた文字起こしミスも「カスハラ(カスタマーハラスメント)」になっているし、日本語として完璧な要点が出力された(ミリ波がミリアになっている部分を除く)。しかも、すべてオンデバイスで処理しているから速い。オフラインでも使える。そして何より、録音デバイスを持ち歩く必要がない。
ダメ押し
最後の驚きは、MacBookにも同じ「ボイスメモ」アプリが入っていて、まったく同じことができると気づいたときである。iCloudでiPhoneとも同期される。
今では、MacBookを持って会議に行ったときは、ボイスメモを起動しておくだけで議事録が完成する。Plaudの出番は完全になくなってしまった。Proプランは更新しないことにした。
おわりに
Apple Intelligenceが発表されたとき、正直なところ「また漠然としたAI機能か」と思っていた。Siriが賢くなります、写真が整理されます、文章を要約します。どれも「あれば便利」程度で、生活が変わるほどではないと感じていた。
しかし、ボイスメモの文字起こしと要約は違った。専用デバイスを駆逐するほどの実用性がある。個人的には、Apple Intelligenceで一番役に立つ機能を発見した気分である。
Plaudや他の録音デバイスを使っている方、あるいは会議の議事録に悩んでいる方。一度、iPhoneのボイスメモを試してみてほしい。



初めまして。iPhoneのボイスメモを朝夕の犬の散歩中に使いたいと思っています。ブルートゥース接続のイヤホン又はマイク。使って録音できるでしょうか?
はじめまして。今年から始まる月数回の長時間会議での録音メモと文字起こしアプリの必要性に迫られ、焦って漂流していたところでこの記事に救われました。そう、実は手持ちのiphone、macbookの純正アプリでどうにかなるのでは?と…さっそく試してみます!