東京外国語大学は、大学院を中心とした組織改革(大学院改組)を進める。その一環として、学部と修士の5年間の一貫教育の導入などを検討している。だが、改組の中身が明らかになっておらず、懸念を抱く学生有志が7日に学内でワークショップを開いた。変わろうとする大学に、学生の思いは。(中川紘希)
◆約70人で検討会、「入学前から院意識はハードル高い」
春名展生学長が、改組の方針を盛り込んだ学長あいさつを大学のホームページに掲載したのは昨年7月。学生有志や教員によると、大学執行部は、学部と修士の一貫教育のほか、学部定員の削減と大学院定員の拡大、産学連携・企業協働の強力な推進などを検討しているという。
ワークショップには、学部生や院生、教職員など約70人が参加した。有志は、春名学長の過去の発言を紹介しながら「職業訓練校化していくのでは」「(大学で既に学べる)固有の地域に対する専門知識を軽視している」などと話した。小規模語科の専任教員削減への懸念も紹介した。
「誰のため、何のための大学なのか」「改組の中身に十分に納得できるのか」などの論点も示し、参加者は複数のグループに分かれて話し合った。「修士を増やすことは悪くないが、教育の質が保障されるのか」「学部生になる前から、大学院に進学することを決めるのはハードルが高い。学生目線の意見が反映されているのだろうか」などの疑問の声が出た。
◆国立大の交付金削る国の政策にも問題あり
学生の一人は「改組によって入学前からやりたいことを定めて卒業後のキャリアも見据えながら一直線に学ばせようとしている。だが大学は学びながらどんなキャリアを歩むか考えていく場では。実態とずれている」と主張。「春名先生の考...
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