スペイン世界遺産の町コルドバ「カラオーラの塔」&「ローマ橋」

スペイン世界遺産の町コルドバ「カラオーラの塔」&「ローマ橋」

更新日:2026/07/01 11:55

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家
スペイン・コルドバは、イスラム文化が花開いた後ウマイヤ朝の首都として繁栄し、13世紀にはキリスト教徒が奪回し、その歴史地区は1984年に世界遺産に登録されました。町の観光名所といえば「メスキータ」。このメスキータの南側を流れる川の対岸に聳える塔が「カラオーラの塔」で、川に架かる橋が「ローマ橋」です。

ローマ橋を守るために築かれたカラオーラの塔は、現在、歴史博物館。屋上からの眺めも見所です。

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グアダルキビル川に架かる「ローマ橋」

グアダルキビル川に架かる「ローマ橋」

写真:Hiroko Oji

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スペイン南部アンダルシア州コルドバの歴史的中心地を流れるグアダルキビル川。北側にはコルドバのシンボルともいえるメスキータが聳え、南側に延びるのが「ローマ橋」です。

もともとは1世紀初頭にグアダルキビル川を挟んで建てられ、その後何度か再建。2000年間にわたり市内で唯一の川を渡る橋でしたが、20世紀半ばサン・ラファエル橋が建設されるまで続きました。現在の橋の大部分は8世紀にアラブ人によって再建されたもの。長さ約250mの石橋は、頑丈な迫台(せりだい)が支える16個のアーチで構成されており、4つは尖頭アーチ、残りは半円形です。胸壁の中央には、彫刻家ベルナベ・ゴメス・デル・リオによる1651年建造の聖ラファエル像があり、世界遺産コルドバの歴史的中心地の一部となっています。

グアダルキビル川に架かる「ローマ橋」

写真:Hiroko Oji

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このローマ橋の北側に建っているのが「プエルタ・デル・プエンテ」。スペイン語で橋の門という意味があるルネサンス様式の門です。

この門はかつて城壁の一部だったもので、16世紀にフィリップ2世の訪問を記念して建てられました。以前のローマ門の跡地に位置し、旧市街への入り口ともなっています。門の上に上るとローマ橋とともに対岸のカラオーラの塔や周辺の長閑な風景が見渡せます。

グアダルキビル川に架かる「ローマ橋」

写真:Hiroko Oji

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また、ローマ橋の南側に控えているのはカラオーラの塔。12世紀末、以前アラブの城であった場所に、西アフリカを治めていたムワッヒド朝によって、ローマ橋を守るためにグアダルキビル川の左岸に建てられました。

1369年にはカスティーリャ王エンリケ2世によってキリスト教徒の手に渡り、3つ目の塔が加えられて現在の姿に。1931年には国家の歴史的建造物に指定されました。「カラオーラ」とは、ムーア人の言葉で“自由の城”という意味です。

ローマ橋の南端にある「カラオーラの塔」は歴史博物館

ローマ橋の南端にある「カラオーラの塔」は歴史博物館

写真:Hiroko Oji

武骨なファサードのカラオーラの塔は、正面から見ると四角い建物だけのようですが、角度を変えてみると背後には円筒形の建物部分も確認できます。イスラム風のアーチが埋められた形跡が残っており、かつては通り抜けられた門だったことがうかがわれます。

1985年にはスペイン歴史遺産法により最高保護等級が与えられました。イスラム時代には要塞として、またある時期には牢獄に、感染症発生した際には患者の隔離場所としても使われたこともありますが、現在、アンダルス生活博物館が入っています。

ローマ橋の南端にある「カラオーラの塔」は歴史博物館

写真:Hiroko Oji

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塔内は、異なる3つの文化の共存の重要性を伝えるアンダルスの生きた博物館になっており、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教が共存していたコルドバ・カリフ国に関する展示が並びます。

壁にはいくつもの大きなタペストリーが掲げられ、一気に別世界へと引き込まれます。

ローマ橋の南端にある「カラオーラの塔」は歴史博物館

写真:Hiroko Oji

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ふと見上げると、天井にもタペストリーの展示があります。

人々の暮らしを垣間見る展示

人々の暮らしを垣間見る展示

写真:Hiroko Oji

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上階へと移動すると展示室が続き、市民の生活を再現したジオラマやアルハンブラ宮殿の復元模型などが展示されています。

人々の暮らしを垣間見る展示

写真:Hiroko Oji

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また、アンダルシアの伝統的な楽器や科学技術、高い精度の水車や水門などにおける農業・灌漑技術面での展示品も並びます。

人々の暮らしを垣間見る展示

写真:Hiroko Oji

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部屋の中央部分をメスキータのミニチュア模型が占め、壁際には当時の人々の暮らす様子がミニチュアで再現されているところもあって、興味深く見て回れます。

眺めが楽しめる展望テラス

眺めが楽しめる展望テラス

写真:Hiroko Oji

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コルドバ旧市街を一望できる塔の屋上へもアクセスできます。薄暗い石造りの階段を上ってくると、このような広い展望テラスとなっています。

眺めが楽しめる展望テラス

写真:Hiroko Oji

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凸凹のある胸壁からは、グアダルキビル川やローマ橋、メスキータ、アルカサルなどを含めたコルドバが一望できます。ここから眺めを楽しんでから町歩きへ出かけると、歩きやすくなると思いますので、先ずはこちらへの訪問をおすすめします。

カラオーラの塔の基本情報

住所:Puente Romano,s/n,Sun,14009 Cordoba
電話番号:+34-957-29-39-29
開館時間:10:00~14:00、16:30~20:30

2026年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2025/12/09-2025/12/10 訪問

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