2026年7月12日(日)

阪神・藤川球児監督 163キロ工藤に「ゾワゾワした」 伊藤将「梅野とのコンビネーションがすばらしい」

[ 2026年7月11日 23:55 ]

セ・リーグ   阪神2―1ヤクルト ( 2026年7月11日    甲子園 )

<神・ヤ(11)>8回、2番手で登板する工藤(撮影・岩崎 哲也)
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 阪神は今季3度目のサヨナラ勝ちをした。4月26日広島戦で左手首を骨折し、76日ぶりに1軍戦に出場した近本が9回1死走者なしから復帰後初安打で出塁。サヨナラのホームも踏んだ。

 9回にドリスが同点に追いつかれる嫌な流れに陥りながら競り勝った藤川監督は「近本は戻ってきていきなりいいところで最後に1本打ってくれた。最終回にあのヒットは“らしいヒット”だし、その後の走塁も非常にレベルが高い」と称えた。

 近本は当初重症と思われたものの、2カ月強でカムバックした。リードオフマンの早期の回復について、「彼が残した言葉と彼の実際の動きにはギャップがある。非常に詰めて練習をしていた。それが彼なりの責任感」と姿勢を評価した。その上で「近本が出塁したところから得点につながる。最後の1点は近本がホームベースを踏んでいますから。中野、森下との連動が、これからさらに増えていくと思う」と期待を込めた。

 2番手の工藤は自己最速を更新する163キロを含め、160キロ台を連発して8回の無死満塁のピンチを脱出した。ヤクルトと相性が悪い岩崎の代わりに、今季初めて1点リードの8回に投入し、その期待に応えた右腕に対し、これまでほとんど口にしなかった賛辞を並べた。

 「自分が現役のときを思い出しても、いわゆる覚せいをするときは非常に大きな壁が目の前にある。こういうふうにして乗り越えていくんだというのが見て取れた。こちらもゾワゾワとした」

 失策で8回のピンチを招いた佐藤輝には「こういうレベルで野球をしている。起こってしまったことはもうこちらの問題、責任」とかばった。そしてこう続けた。「ですから何も考えることなく、ライトへ大きな放物線のホームランを打てばいいんじゃないですか?プロらしく、素晴らしい姿で日々やってくれていますよ」と2回の17号ソロをねぎらった。

 ミスに耐えられるチームを理想に掲げる。

 「ちょうど、工藤があのピンチをしのいでくれた。投手にもそれぐらいの力が必要ということ。味方のミス1つでガタガタといかないチームを目指さなければいけない。ミスが起こらないことを求めるのは当然だけど、それが起こったとしても、なんのことなく乗り越えていくチームをつくっていかなければいけない。工藤は(失策した佐藤輝を)救ったふうに見えるかもしれないが、逆にいうと工藤のチャンスになったわけで。そういう意味でいいきっかけになると思う」

 6月11日ソフトバンク戦のあと、予告先発された試合が2度流れた伊藤将は7回無失点と好投した。「立ち上がりからストレートがよく走っていた。梅野とコンビネーションが素晴らしい。勝負どころでの勝負のかけ方も、相手を押し込んでいるような攻めに感じた」とバッテリーを称えた。

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