新たな形の「福岡三国志」に

 内部告発をした2人に加えて、麻生氏に近いとされる別の自民県議も、県政報告会で蔵内氏らの高額な海外視察などを激しく批判している。

 一方、蔵内氏を擁護する元県議はこう話す。

「確かに内部告発の通り、県議会に不透明なカネの流れはあったが、2人が口にしている金額よりもっと少ない。内部告発のバックには麻生氏がいると大半の県議は思っている。蔵内氏の後ろ盾は武田氏。地方政治に永田町がかかわってくるのはおかしい。福岡では過去にも大物議員の意向で地元の政治が右往左往することが何度もあった。いつまでも『福岡三国志』をやっている場合じゃない」

 かつて福岡県では、麻生派の麻生氏、旧岸田派・宏池会の古賀氏に加えて、山崎派を率いた山崎拓元幹事長という3人の大物がつばぜり合いを展開し、「福岡三国志」と呼ばれた時代があった。古賀氏と山崎氏が政界の表舞台から去った今、麻生氏と武田氏、蔵内氏の3人が影響力を競い合う「福岡・新三国志」と呼ぶ人もいる。

「強力な麻生氏と対抗するため、蔵内氏は武田氏と組んで、県議会では2度目の議長登板も果たして影響力を増している。このひずみが、麻生氏に近い県議の内部告発につながったのではないか」(前出・B氏)

 福岡の「新三国志」はどう決着するのだろうか。

(AERA編集部・今西憲之)

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