終戦時の朝鮮半島や中国からの日本人引揚者は、植民地支配の終焉にともなう本国への帰還過程にいた人々です。
その死亡要因は、餓死・病死・事故死・自死・「ソ連兵に暴行されるかもしれない」と恐れて集団自決に追い込まれた事例など多岐にわたっています。
またその過程で、朝鮮人や中国人から食べ物を分けてもらったり避難先を提供してもらうなどの援助を受けた、と証言する日本人も少なくありません。
(平和祈念展示資料館「引揚体験者のお話」)
heiwakinen.go.jp/library/video-…
一方で、関東大震災直後の虐殺は、当時の政府・警察・軍・マスコミが広げた流言(デマ)と差別感情が引き金となり、朝鮮人や中国人(朝鮮人に誤認された地方出身の日本人や、障害を持つ日本人)が虐殺された事件です。
歴史的状況が全く異なる出来事を、単に「死亡者数」だけを並べて、「お互いに痛みがある」と語るのは、歴史認識としてかなり問題があります。