「天皇家は世界最古で英王室もローマ法王もその権威に一目置く」 「日本の占領統治でマッカーサーが天皇の徳に感動して扱いを変えた」 みたいな天皇家ファンタジー言説が2chなどネットミームとシナジーを得て、未だにこれを真顔で言う人が居たりするワケだが、ネタ元は
「日本青年協議会」や日本会議の前身である「日本を守る国民会議」に参加してた生長の家や神道政治連盟、念法眞教、仏所護念会、崇教真光、キリストの幕屋など新興宗教発で、昔、個別の信者さんの親皇室発言を聞いてたらなんか同じ事言ってるなと調べてみると、成る程なと
この辺を覆い隠して「日本スゴい!」系のネット構文として使われるようになったところに明治の亡霊である男系男子だの万系一世だのと悪魔合体してるから話がややこしくなってる感がある。
歴史的に天皇家に対する扱いの酷さと不確実性の受け皿だったのが仏教界で、平安の頃からあぶれた皇族を「法親王」として有名寺院の門跡などに据えて、時勢に応じて出家させたり還俗させたりと、まぁフレキシブルに出したり引っ込めたりするバッファだった歴史を鑑みると
万系一世だの男系男子みたいな主張は真顔で「お前は何を言ってるんだ?」となる。
権威の象徴ではあるが時勢によって「適時宜しいように」御簾の向こう側でゴニョゴニョやってる事に下々はクチバシを突っ込まずに、公式発表があれば「そうなんだー」くらいのユルさでやってたから続いてるワケで、近代以降のシステムに組み込んだらそりゃ相性が宜しいわけがない。
また権威云々でいうなら文明国家であれば国際的な儀礼の席で無下にすることもないが国際的な天皇の権威にひれ伏す?それトランプに言ってみ?で終了してしまう。
なんにせよ皇室典範なんぞで成文法にしたら、そら立ちゆかなくなるのは目に見えてるワケで、避難先である皇室菩提寺であった泉涌寺や仏教界みたいな貴種の血筋を避難させる先もなくバッファを取っ払ってありもので済ませようとしたらすぐに枯渇するわなと。
そんな状態で皇室典範改正なんぞゴソゴソやってる連中は、はて奈辺に意図がおありでしょうかと、時代が時代なら宇佐八幡宮の神託騒ぎやなーと思いながら見てる
明治までは皇統と仏教は分かたれず、宮中行事にも仏事があったが、明治で分かたれた以降も寺では歴代皇室菩提を祈念しているので、皇室の存続を願うものではあるが、なんだかんだで適宜宜しいようにやってきたのが皇統でもあるので、皇室かくあるべしと叫ぶ連中こそ要注意ではあるよなと。