37万本超の処方薬が自主回収。米で「抗うつ薬」から『発がん性物質』検出、絶対にやってはいけないNG行動【米FDA発表】
米国で抗うつ薬「デュロキセチン」に自主回収の動き
米国の製薬会社が、不安症やうつ病の治療に広く使われている抗うつ薬「デュロキセチン」約37万5,000本を自主回収している。理由は、不純物である「N-ニトロソ-デュロキセチン」が安全基準を超えるレベルで含まれている懸念があるためだ。この物質は、発がん性の可能性がある化学物質「ニトロソアミン類」に分類される。実は、同薬は2024年にも同様の懸念から米国で回収されており、今回が初めてではない。なお、これは米国国内(FDA発表)の動きであり、日本国内で処方されている薬(主に同成分の国内処方薬)に直ちに該当するわけではないが、知っておきたい健康の知識だ。 【全リスト・画像】身の回りにも?専門家が明かす「ニトロソアミン」が含まれる意外な日用品 ※この記事はアメリカ版ウィメンズヘルス(Women's Health US)の翻訳をもとに、ウィメンズヘルス日本版が編集して掲載しています。
日常に潜むニトロソアミンと過度なパニックの不要性
専門家の紹介:ケリー・ジョンソン=アーバー医学博士(MedStar Healthの毒性学者)、ジェイミー・アラン博士(ミシガン州立大学薬理学・毒性学准教授)。 このニュースを聞いてパニックになる前に、まずは冷静に事実を知ることが大切だ。アラン博士は、「私たちはすでに日常生活の中で毎日ニトロソアミンに曝露している」と指摘する。懸念されるのは、高濃度かつ長期間にわたる曝露についてだ。それでも、専門家たちは該当するボトルを持っている場合は注意を払う必要があると言う。今回の米国での回収対象は、主に30ミリグラムと60ミリグラムの特定のロット番号の徐放性カプセルである。
米国FDAが指定する「クラスII」回収の深刻度とは?
米国食品医薬品局(FDA)の発表によると、今回の件は「クラスII」の回収に分類されている。これはFDAの基準において2番目に深刻なカテゴリーだ。FDAの定義によれば、該当する製品は「一時的または医学的に反転(回復)可能な健康被害を引き起こす可能性はあるが、深刻な健康被害をもたらす確率は極めて低い」とされている。つまり、直ちに命に関わる致命的なリスクがあるわけではない。しかし、そもそもニトロソアミンとはどれほど危険な物質なのだろうか。毒性学者のジョンソン=アーバー医師は、この物質が実は私たちの身の回りにありふれたものであることを解説してくれた。