米中央軍がイランへ追加空爆を開始、病院や空港施設で被害…トランプ氏「今夜も強力な打撃を与える」
完了しました
【ワシントン=栗山紘尚、テヘラン=吉形祐司】米中央軍は8日、イランに対する追加の空爆を開始したと発表した。空爆は2日連続で、ホルムズ海峡の航行の自由を脅かすイランの能力を弱体化させるためだとしている。米軍が空爆範囲を拡大する一方、イランも報復攻撃を行ったとしており、事態の更なる悪化を回避できるかが焦点となる。
米中央軍は発表で、ホルムズ海峡で商船を攻撃した「イランの責任を問う」と強調した。トランプ米大統領は8日、訪問先のトルコの首都アンカラで、「今夜も強力な打撃を与える」と述べ、7日に続きイランへの再攻撃を予告していた。
米主要ニュースサイト・アクシオスは8日、今回の攻撃では、沿岸レーダーなどの軍事拠点に加え、イラン北東部の二つの鉄道橋が攻撃目標になったと報じた。米軍がイランのインフラ(社会基盤)施設を攻撃したのは、4月の停戦合意以降、初めてだという。
イラン国営テレビなどによると、パキスタン国境に近い南東部の港湾都市チャバハールとコナラクで8日夜から9日未明にかけ、
ペルシャ湾に面するイラン南部のバンダルアッバスやシリクでは、2日連続で爆発音が報告された。原子力発電所があるブシェールも攻撃を受けたが、原発に被害はなかったという。
イラン国内の報道などを基にした本紙集計では、7日夜以降の攻撃によるイランでの死者はイラン軍兵士8人や精鋭軍事組織「革命防衛隊」の隊員1人など少なくとも計12人にのぼる。
革命防衛隊に近いイランのファルス通信によると、イランは9日未明、報復攻撃を開始し、バーレーンやクウェートの米軍施設が標的になったと報じた。イラン国会外交政策・国家安全保障委員会のエブラヒム・アジジ委員長は8日、国営テレビで、「世界のどこにも(米国に)安全な場所はなくなる」と述べ、報復を予告していた。