ソフトバンク・前田悠伍 開幕7連勝お預けも思い出の京セラDで7回1失点粘投「全然満足はしてない」
◇パ・リーグ ソフトバンク2─3オリックス(2026年7月8日 京セラドーム) ソフトバンクの前田悠伍投手(20)は8日、オリックス戦に先発し、7回1失点。救援が崩れて2015年の日本ハム・大谷以来となる高卒3年目以内での開幕7連勝はお預けとなったが、4試合連続のHQS(ハイクオリティースタート=7回以上、自責点2以下)。オリックスジュニア時代に腕を磨いた球場への“凱旋”で抜群の安定感を示した。チームは今季初の延長サヨナラ負けで、連勝は2で止まった。 【写真あり】佐々木麟太郎 「妹と再会」そっくり2S公開 妹・秋羽が所属、ジャイアンツ女子最終戦観戦 高卒3年目の20歳とは思えないほど落ち着いた投球だった。4戦連続HQSを記録する7回1失点の快投。それでも登板後の前田悠は、自らへの課題を次々と口にしていく。 「初めてといっていいぐらい接戦で投げて粘れたのは一つ良かったですが、もっともっと詰められるところはある。まだまだ全然満足はしてないので。ヒットを打たれるのが多かった。映像を見返して何が悪かったのかを修正していけたら」 打たれたヒットは今季最多の8本。4回に先頭・宗に浴びたソロ本塁打による1点のみに抑えた。失点自体が実に23イニングぶりだった。2―1の7回には2死二塁のピンチでこの日2安打を許していた3番・西川を迎える。この時点でプロ最多に並ぶ101球だったが、強気に腕を振った。 「あそこで負けていたら話にならない。しっかり攻めていきました」。三遊間への深い当たりを遊撃・川瀬がアウトにして一打同点の場面を切り抜けた。小久保監督は「同点までは行かせようと思っていた。将来的なことも考えて、止めにいくのではなく勝負をさせようと思っていた。そういうチャンスの日だったので」と明かし、大きくうなずいた。 “原点の地”での初マウンド。大きく成長した姿をみせた。小学生の時にオリックスバファローズジュニアでプレー。京セラドームは当時練習を行った思い出の球場でもあった。加えてオリックスは1年目の24年10月1日のデビュー戦で3回8安打6失点と痛打を浴びた相手。登板前には「やっとリベンジできる」と燃えていた。 スタンドで観戦した父・孝博さんも「お世話になった方々に成長を見せられたのかなと。前回(オリックスに)散々打たれましたが、ちょっとは通用するようになったんじゃないですか」と温かいエールを送っていた。 降板後にチームが逆転負け。15年の日本ハム・大谷翔平以来となる高卒3年目以内での開幕7連勝は次回にお預けとなったが、前田悠がさらなる高みを目指して左腕を振る。 (木下 大一)