NHKあさイチ内での伊藤昌亮さんのコメントを、国会前や各地の反戦デモに対するに冷や水を浴びせていると勘違いし攻撃する人々がいますが、そういうのは本当によくないですよ。なぜレイシストでもない、しかもこちらの味方を敵だと勘違いして、苛烈な言葉を浴びせ誤爆するのでしょうか。
伊藤さんはデモ全般に対しては基本線としてシンパシーを持って研究しているなかで、デモにネガティヴな感情の層の研究もされており、NHKの番組では限られた時間の範囲内で、五野井・富永・伊藤それぞれのコメントが被らないように構成されているものです。
差別主義者でもない人間に対して、自分の考えに反すると思った途端に脊椎反射的に相手に詰め寄って吊そうとするのは異常なことですし、こんなことをわたしや伊藤さんが弁明しないといけない事態も明らかにおかしいですよ。敵でもない相手への勘違いによるド詰めや強い言葉が、どれほど反戦運動にとってマイナスイメージになるか考えて頂きたい。
同番組の政治学者・社会学者は、研究会等で一定の共通意見としてまともなデモに対するシンパシーを共有しており、当然民主主義の発展に資する反戦デモを支持する方向性であることは大前提です。伊藤さんのコメント勘違いされた方こそ、ぜひ伊藤さんの新著『曖昧な弱者の時代』(岩波新書)の購読をお勧めします。
NHKでのコメントが議論を呼んでいますが、長くデモ論をやってきたことから、デモのシンパであることを前提に言っています。その上で重要なのは、この分断の中、デモに冷淡な層にどう対峙するかだと思います。どれだけ反高市を訴えても、彼らを理解しなければ、岩盤支持を切り崩すことはできないので。