ソフトバンク・小久保裕紀監督、サヨナラ負けも「こういう日もある」 狙い通りに力投した前田悠が収穫- Clone
(パ・リーグ、オリックス3×-2ソフトバンク、12回戦、オリックス7勝5敗、8日、京セラ) 八回に同点に追い付かれ、延長十回サヨナラ負け。自慢のリリーフ陣が崩れて、先発・前田悠の7勝目も消えた。痛い黒星にもソフトバンク・小久保裕紀監督(54)は投手陣を責めなかった。 「こういう日もある。投手は責められない。二回に取っておかないとこうなる」 序盤の好機を逸した打撃陣をやり玉に挙げた。 大量援護に守られる試合が多く、開幕から順調に白星を重ねてきた前田悠だが、この日の援護は2点。投球数はプロ最多の108球。7イニングはプロ最長タイだった。 指揮官は「勝負をしにいった。きょうはチャンス。そういう日だった」と狙いを明かした。20歳左腕の経験と成長を期待して、長いイニングを投げさせた。 「常にいっぱいいっぱいじゃ優勝は難しい」とも口にした。12球団一の投手陣を誇るが、シーズンは長い。毎試合、毎試合リリーフを総動員させていては、終盤まで持たない。7回を投げた前田悠は8安打を浴びたが、粘って1失点にとどめた。しびれそうな緊張感の中、最少リードを守ってバトンを託した。試合の中でしか学べない貴重な経験だ。 負けを意味のあるものにできれば、痛くはない。白星はスルリと逃げたが、小久保監督は平然としていた。手のひらには確かな収穫があった。(大澤謙一郎)