【巨人】笹原の一発を井上が守り切った。1点を勝ちに変えたバンテリンの完封劇
2026年7月5日のバンテリンドームで、巨人は中日に1-0で競り勝った。決勝点は2回2死から笹原操希が放った右越えソロで、この一発がそのまま唯一の得点。スコアは1点差、安打数も巨人5本に対して中日4本と拮抗したが、巨人目線で見れば「少ない得点をどう守り切るか」が明確に表れた一戦だった。
最大の勝因は、やはり井上温大の7回無失点だ。井上は98球で3安打、8奪三振、2四球。4回は中軸を3人で退け、6回は無死一塁から送りバントで二塁に進まれた後、石伊を見逃し三振、さらに細川とサノーに連続四球を与えて2死満塁となりながら、最後は石川昂弥を空振り三振に仕留めた。巨人にとっては、ゼロを並べたこと以上に、最も危ない回を失点なしで越えたことが大きかった。
一方で、打線は勝ちながらも課題を残した。5回はキャベッジと笹原の連打で無死一、二塁をつくり、増田大輝の犠打で1死二、三塁まで進めたが、井上の投ゴロで三塁走者が本塁で刺され、最後は浦田俊輔がバントファウルフライ。8回も丸佳浩の四球で無死一塁としながら、代打・甲斐拓也の送りバントがフライとなり、浦田と松本剛も倒れた。巨人は計5安打1得点、打線全体では10三振。勝ちはしたが、本来はもう1点を取って楽にしたい試合でもあった。
それでも最後に勝ち切れたのは、終盤の守りが崩れなかったからだ。8回は田中瑛斗が2死から連続四球で一打同点の場面を招いたが、サノーを中飛に打ち取ってしのぎ、9回はマルティネスが先頭打者に安打を許しながらも、村松を中飛、最後は鵜飼を6-4-3の併殺打に仕留めた。巨人視点でこの1-0を総括するなら、笹原の一発だけで勝った試合ではない。井上が中日の反撃の芽を何度も摘み、終盤は田中瑛斗とマルティネスがその1点を守り切った。ロースコア戦を確実にものにしたことに、この日の巨人の強さがあった。