飛行機内でも”映像”分析…大谷翔平、300号生んだ準備力と異次元パワー!打たれた元同僚も驚愕の一打「あれができるとすれば彼だけ」
◇7日(日本時間8日) 大リーグ ドジャース3ー4ロッキーズ(ロサンゼルス) ドジャースの大谷翔平選手(32)は本拠地でのロッキーズ戦の1回に20号先頭打者アーチを放ち、節目のメジャー通算300号に到達した。野手として通算1102試合目の到達は大リーグ史上5番目の速さ。日本選手では初の300号となった。 【実際の動画】大谷翔平、ものすごい『打球音』…センター左へ豪快なメジャー300号 乾いた衝撃音が響き、ファンのどよめきと大歓声が交錯した。大谷の1回の第1打席。エンゼルス時代の同僚、技巧派右腕ロレンゼンの甘く入ったツーシームを呼び込み、鋭く腰を回転させた。打球角度19度、超低弾道で薄暮を切り裂いた白球は、一瞬にして中堅左のフェンスを越えた。ロレンゼンは「あんなに低い弾道で打ったのに、あそこまで運んでしまったことが信じられなかった。でも、ああいうことができる選手が一人いるとすれば、それは彼だよ」。節目の1本は、大谷の類まれなパワーを象徴する記念打だった。 メジャー9年目、野手として通算1102試合目の到達は、史上最速の955試合で達したヤンキースのアーロン・ジャッジ、1087試合のパイレーツのラルフ・カイナーらに続き、5番目の速さ。エンゼルス時代の21年、初のMVPに輝いたシーズンから5年連続30発以上と量産して届いた数字だ。ロバーツ監督は「2日前に誕生日を迎えたばかり。まだ若いし、体も強い。だから、500本塁打は間違いなく彼の将来にあると思っている」。500本塁打クラブを確信している。 誰もが羨むパワーだが、たゆまぬ鍛錬の成果だ。シーズン中でも、重いものを持ち上げて体に負荷をかけながら、強靭な肉体を維持している。この日の打球スピードは112.2マイル(約180.5キロ)。大リーグ公式サイトのサラ・ラングス氏によれば、300本塁打のうち、77本が112マイル(約180キロ)以上。2018年以降では、ジャッジの81本に次ぐ数字で、いかに強い打球を放っているかが分かる。 ただ、大谷の凄みは肉体の強さや能力だけではない。コーチの一人は「彼はいつでも、相手投手の映像を見ながら分析している」と証言する。それは試合前に限らず、リラックスする選手が多い遠征の飛行機内でも、タブレットを見ているという。この日、被弾したロレンゼンは「翔平の準備の仕方をずっと尊敬してきた」。パワーや打撃技術に加えて、投手の傾向や対策を入念にやっているからこそ、二刀流プレーヤーとして300本塁打の偉業に達した。 この日は取材に応じず、試合後、わずか10分でクラブハウスを出て帰路についた。チームは終盤に守乱が絡んで後味の悪い敗戦。自身の一打が勝ちに繋がらなければ、意味がないという気持ちもあっただろう。ロバーツ監督は大谷を「真のチームプレーヤー」と評す。300号は通過点。この先も、勝ちに導く本塁打を1本1本積み重ねていく。
中日スポーツ