《皇室典範改正問題》それまでの女性皇族とは違う“愛子さまへの教育”、天皇ご一家は皇族に残ることを前提に対応 「日本赤十字就職」に込められた公務で両親を支えるという決意
愛子さまと清子さんへの教育との違い
それゆえ、愛子さまへの教育はそれまでの女性皇族とは違うものになったという。 前出の高森氏が語る。 「内親王として生まれた天皇陛下の妹の黒田清子さんの場合は、結婚後は皇族を離れるという前提で現在の上皇、上皇后両陛下から教育を受けられた。清子さんもいずれ皇籍を出なければならないと仰っていました。しかし、愛子さまにそれは全くない。むしろご一家は愛子さまが皇族に残ることを前提に対応されてきた」 高森氏が注目するのは、オランダ・ベルギー訪問に先だって開かれた天皇会見(6月11日)のお言葉だ。 天皇一家にとって、家族の在り方はどのようにあったほうが良いとお考えかという問いに対し、こう答えた。 「実際に両親の下でいろんなことを見ながら育つことができたということは、本当に有り難いことだと思います。やはり愛子にも同じように一人の皇族として、そして、どういうふうにこれから振る舞ったらいいかって、そういったことを、いい手本になっているといいんですけれども、そして一緒にいろんなことをすることによって、愛子にもいろんなことを教えていきたいとも思いますし、また、そういう場を通して、いろんな方と愛子もお会いする機会ができていると思いますので、そういういろんな場を通じて、愛子に様々なことを学んでほしいと、私としてはそういう気持ちでおります」 高森氏は、「ご自身の直系の皇位継承者としてのご経験を踏まえ、自ら愛子さまの手本として教育を授けるご姿勢が窺えます」と語る。
就職直前の親しいご学友との会話
愛子さまも成年皇族としての公務で両陛下を支えたいという気持ちが強い様子だ。 そのことを示唆するのが、愛子さまが学習院大学4年の2023年、卒業後の進路が発表された時だという。皇室記者が語る。 「愛子さまの進路については、英国留学や大学院進学が予想されていましたが、日本赤十字社への就職をお選びになった。赤十字社は雅子皇后が名誉総裁を務め、過去には三笠宮家の瑶子さまも勤めていたことがあるとはいえ、天皇の直系の内親王が民間に就職するのかと宮内庁内にも驚きの声がありました」 その動機を同記者はこう考えている。 「直接的なきっかけは愛子さまのご友人が赤十字社でボランティアをしていたことを知り、刺激を受けて関心を持ったとされています。しかし、その心の奥にあったのはご両親の姿ではないでしょうか。印象的な場面がありました。愛子さまは2016年8月、長野で開かれた第1回『山の日』記念全国大会に、当時皇太子夫妻だったご両親とともに初めて地方での公式行事に出席しました。 式典では、山にゆかりのある各国の外交官や山岳関係団体が集まるなか、愛子さまは関係者席から、ご両親の姿を真剣な眼差しで見つめていました。皇族としてのお言葉や立ち居振る舞い、国民とともに歩む姿を目の当たりにして深く感銘を受けていたように感じます。 あの時から、大学を卒業したら皇族としての公務で両親を支えたいという気持ちを強く持たれていたのではないでしょうか。だから留学や進学ではなく、就職を選んだように思います」 実は、愛子さまは大学4年の夏休み明け、親しいご学友に進路を聞かれ、こんな冗談を言って笑わせたことがあるという。 「ご学友が愛子さまを囲んで『進路は?』『就職先は?』としつこく聞いたことがあったそうです。愛子さまはちょっと困った様子だったそうですが、イタズラな表情を浮かべて、『天皇も良いかなと思いました』と冗談を仰って、みんなで笑ったそうですよ」(ご学友の関係者) 3年前の当時は皇室典範改正の議論はあってもまだ国会のスケジュールにはのぼっておらず、そんな冗談を言える空気があった。 ▼▼▼後編記事▼▼▼ 【つづきを読む→】「なんとしても愛子天皇を実現させたくない」皇室典範改正案に仕込まれた男系派の"罠" ※週刊ポスト2026年7月17日号
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