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蝶の尾を追いかけて/Novel by 半神バター

蝶の尾を追いかけて

1,202 character(s)2 mins

※捏造過多
※エクレール=くれあ前提
るるくれという名の独白です。

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 あの閃光が煌めく様を、今でも鮮明に憶えている。夜闇を切り裂き、真実を白日の下に晒して、私の瞳へ情熱と希望を灯した……

息を呑むほどに美しい、あの光を。


 ……彼女こそ、私の全てだった。彼女の顔、彼女の声、彼女の仕草、彼女の…匂い…温もり…鼓動…彼女の…あの子の…………の……笑顔。

それがあまりにも眩しくて、綺麗で……可愛くて。目を背けることもできず、私は彼女を凝視して…その度に、彼女は私の頬を小突いていた。指先から伝わる体温が、弄んでいるものを紅く染め上げてゆくのもお構いなしに。


 彼女と共に過ごした歳月は、私の人生で最も幸せな日々だった。朝も昼も…昼夜を問わず、いつも彼女を 感じていられたから。

「……ルカナ……アルカナ……」

……おはようも、おやすみも、私の名前を呼ぶ時も。彼女の口から紡がれる言葉の数々は、その全てが愛おしくてたまらなかった。

「………るるか………」

 彼女と一緒に日が暮れるまで調査を行い、彼女が作ったアイスクリームを食べて、彼女の笑顔を見つめて、寝巻姿の彼女が扉の奥へと消えてゆくのを見守る。きっと、明日もこの日々が続くのだろう、なんて思いながら。


……けれど、私の光は一瞬にして消え去った。


 喪って初めて気づいた幸せ……いや、私はずっと幸せだった。だからこそ、気づきたくなかった。
彼女さえ、隣にいてくれれば。

 ……永遠にも感じられたあの日々は、あまりにも呆気ない終幕を迎えてしまった。私が刹那の夢へ浸っているうちに、蝶はその美しい翅を折り…私の眼前で、最期の飛翔を試みた。

そして、私はそれを…見届けた。あの儚い散り際が、 今でも瞼の裏に焼き付いて離れない。

「……待って……エクレール……!!!」

 私は、今でもあなたのことが忘れられない。

……いいえ、忘れたくなどない。

なのに……それなのに…………!






あなたはもう、私のことを憶えていない。




……今、あなたは何を思っているの?



……私ではない誰かを、想っているの?



……今のあなたのそばには、誰がいるの?


……教えて。



……それが駄目なら、せめて……せめて…………





……喪いたくないのに、失った?


……馬鹿げてる。



 ……何故、運命とはこうも残酷なのだろうか。
二人の少女と…ふたりの妖精。


……ただ、一緒にいたいだけなのに。



……いや、あなたは私が取り戻す。


もしも、たった一頭の蝶の羽ばたきが、巡り巡って世界の有り様を大きく変えてしまうのだとしたら……



私が、その蝶になりましょう。



それで、またあなたに会えるなら。








……くれあ。


………….私の光。




「私に失敗はない。」

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