西武・平良 沖縄開催で初!沖縄出身投手が勝った!凱旋5回零封、指笛の「応援も届いていた」
◇パ・リーグ 西武6―1楽天(2026年7月7日 那覇) 沖縄独特の指笛が鳴り響く。南国特有の湿気を帯び、じっとりとした暑さがまとわりつく。そのどれもが、石垣島出身の西武・平良の背中を押した。 「チームも勝てたことがうれしい。沖縄でしっかり投げることができてよかった」。5回4安打無失点。沖縄開催で沖縄出身投手が勝利を挙げたのは史上初だった。 「(指笛の)応援も届いていた」と初回からフルスロットル。先頭の中島を空振り三振とすると、5回まで毎回の7三振を奪った。1―0の5回は2死満塁とピンチを迎えたが、沖縄の方言「なんくるないさ(何とかなるさ)」とばかりに宗山をスプリットで空振り三振。規定投球回に乗り、防御率0・99という両リーグ唯一の0点台で再びトップに立った。 本島出身者にとって沖縄セルラーは“沖縄野球の聖地”。ただ、石垣出身の平良は「僕にとってはただの球場。それほど思うところもないし、普通の球場。気負うことなく投げたら」と、いい意味で肩の力が抜けたことも好投につながった。 17年に八重山商工からドラフト4位で西武に入団。沖縄グルメのタコライスが大好物で、帰省したら必ず食べるほどの郷土愛がある。関東に拠点を移しても、自主トレは故郷の石垣島や宮古島で行うなど沖縄とのつながりは大事にしている。沖縄の野球少年には「プロのスピード感を見せられたと思う。楽しく野球をしてほしい」とエールを送った。 七夕の夜に年1度の沖縄シリーズ。チームは5連敗中だった7月7日の七夕に、8年ぶりに勝利した。7月初勝利と偶然の巡り合わせに、平良は「短冊に書くなら、優勝できるようにみんなで頑張りたい」と、満天の星に願いを込めた。(河西 崇)