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【高田馬場・路上刺殺事件】「なんで殺したの」55箇所を刺された22歳女性の実母の怒り。弁護側は“借金漬けの困窮”を主張

勝訴しても戻らぬ金…法的手段でも救われなかった現実

高田馬場

事件後、現場付近には黒ずんだ血痕のようなものがあった 
2025年3月14日/筆者撮影

 その後も高野被告は、法的手段を尽くした。佐藤さんの財産を開示する手続きが採られた。出頭の求めに応じて、東京地裁立川支部に現れた佐藤さんだが、「『(当時所属していた)会社に借金があって返済している。そのお金を差し引くとお金がなくなる』と言われ、非常にがっかりだった」と弁護側は振り返っている。  金銭の返還が見込めない状況に陥っていた高野被告。弁護側は犯行の悪質性を和らげるように、表現に注意しながらこう主張した。 <高野さんは、前日に佐藤さんの配信を見て、会いに行こうと思い立ちました。(省略)やったことは争いません。(裁判員の)皆さんには高野さんのやったことに見合う”刑”を考えていただきます。すべての証拠を見て、”刑”にどう反映させるのが公平なのか、皆さんには考えてもらうことになります>

「愛してほしい」と名づけた娘…実母が語った生い立ち

 高野被告の情状酌量を訴える弁護側と対極的に、検察側は被害感情などを記した実母の供述調書を朗読した。 「愛里は平成16年に生まれました。みんなに愛されてほしいし、愛してほしいと思い「愛里」と名づけました。愛里は私に一番顔が似ていて、私の生き写しのようでとても可愛い存在でした」(実母の供述調書から・以下同)  佐藤さんは高校を中退後、実家を出て山形市内のアパートで生活。交際相手との間に、長男を授かった。さらに、高野被告に金銭を無心していた時期かは定かでないが、母子で飲食をともにした際のことを述懐した。 「すごく羽振りが良い印象で、食事をおごってくれたりしました。その頃から『ふわっち』で配信をはじめていて、羽振りが良い理由を尋ねると『配信で』と説明してくれました」
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「なんで殺したの」法廷で読み上げられた母の悲痛な叫び
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傍聴歴7年、傍聴総数1000件超。 都内某私立大の大学院に在籍中の現役大学院生。趣味は御神輿を担ぐこと。高校生の頃から裁判傍聴をはじめ、有名事件から万引き事件など幅広く傍聴している。その他、裁判記録の閲覧や行政文書の開示請求も行なっている。
Xアカウント:@Gakuse_Bocho

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