沖縄県名護市辺野古沖で今年3月、船2隻が転覆し、平和学習を実施していた同志社国際高校(京都府)の2年、武石知華(ともか)さん(17)ら2人が死亡した事故を巡り、文部科学省は7日、全国の小中高校を対象に政治的中立性を確保して校外活動を実施したかどうかを確認する調査を開始したと明らかにした。
学校が校外活動を行う際に政治的中立性を確保したか-。文部科学省による今回の調査は全国の学校が対象で、実質的に回答を義務付けている。その規模・内容とも過去に例がない。同志社国際が実施した研修旅行中の事故をきっかけに、政治的中立性が危ぶまれる平和学習が一部の私立高校で蔓延(まんえん)している実態が明らかになっており、文科省による「偏向」平和学習への強い問題意識が表れたといえる。
調査の背景にあるのは、同志社国際高の研修旅行(平和学習)の異質性に他ならない。米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対する政治団体が実質的に主導する形で、生徒らを抗議船に乗せて工事現場を見学させていたほか、過去には基地反対の座り込みへの参加を呼びかける文言までしおりに記載していた。