ソフトバンク・正木智也 “因縁の早慶対決”打ち勝った!ロッテ・小島から先制9号3ラン
◇パ・リーグ ソフトバンク3―3ロッテ(2026年6月28日 ZOZOマリン) ソフトバンク・正木智也外野手(26)が28日、ロッテ戦で2回に先制の9号3ランを放った。慶大時代にも対戦がある早大出身の小島のスライダーを捉え左中間席へ。24年の7本塁打が最多だったが、今季は出場33試合で既に9発。リーグ戦再開後は7試合で3発と勢いが加速している。チームは今季初の引き分けも、この日敗れた首位・西武に1ゲーム差に接近。30日からは直接対決3連戦に臨む。 【写真あり】正木智也は元阪神・真弓氏と同じく、片手打ちを止めて開花した 台風が通り過ぎたZOZOマリンの曇り空を正木の強烈な打球が切り裂いた。 「打った瞬間“いったな”という感じはありましたね。三振だけはしないよう“何とか当てたろ”くらいで最高の形になって気持ち良かった」 前日まで雨で2試合連続中止となってもリードオフマンの勢いは止まらなかった。2回1死一、三塁、カウント1―2から先発・小島のスライダーを左中間スタンドに放り込んだ。打球速度188・5キロを刻んだ24日のオリックス戦以来2試合ぶりの9号3ラン。キャリア初の2桁本塁打に王手をかけた。走者を置いての一発は今季初で「そう言えばそうですね。うれしい」と笑みを広げた。 大学時代に植え付けられた負けられない相手からの初アーチとなった。「早稲田だけには負けられない思いはありました」。慶大1年時に早大のエース兼主将だったのが3学年上の小島。「確か1回ぐらいしか対戦したことないです」と大学での勝負は少ないが、プロでは「ヒットは打ったことあります。でも、ホームランはなかった」。2回は慶大の後輩・広瀬隆の右中間二塁打から生まれたチャンスに本塁打で応えた。 すっかり1番打者に定着し、33試合出場で9本塁打。リーグ戦再開後は7試合で3本塁打となった。長谷川打撃コーチは「あそこまで割り切れる肝の据わったバッターだと想像できなかった。腹を決めて打席に立っていると感じる」と思い切りのいい打撃を評価する。 ただ、チームは11安打を放ちながら正木の3ランでの得点のみに終わり、中盤に追い付かれて今季初の引き分けとなった。小久保監督は「両チームとも凄い中継ぎ陣だったじゃないですか」と両軍の救援陣の頑張りを振り返った。勝ち切れなかったが、首位・西武が敗れて1ゲーム差に接近。30日からの首位攻防3連戦へ向けて、正木は「また甘い球をしっかり仕留めていけたら」と頼もしい限りだった。(井上 満夫)