ソフトバンク「あと1人」から逆転され「あと2人」から追い付く 最後は延長12回サヨナラ勝ち 30日の東京ドーム・西武戦を前に振り返る7年前の5時間21分死闘
注目の対決が始まります。ソフトバンクは30日から交流戦覇者でパ・リーグでも首位に立つ西武との3連戦に臨みます。 ■【動画】正木智也の豪快な3ラン! 同日の初戦は東京ドームで開催。毎年恒例のイベント「鷹祭 SUMMER BOOST」の初日にもなっています。今回の「もっとホークス」では、過去の東京ドームでの西武戦から、延長十二回、5時間半近い「死闘」について取り上げます。(コメントは2019年7月9日付西日本スポーツから) 2005年に球団がソフトバンクとなって以降、東京ドームでの西武戦は5回開催され、ソフトバンクの4勝1敗。4勝は全てソフトバンクのホームゲームで、1敗は西武のホームゲームだ。つまり後攻が全勝。今回もホームのソフトバンクが勝利となるのか…。 過去の戦いの中で、まさに「死闘」があった。19年7月8日。試合時間は5時間21分で、終了は午後11時22分。どんな展開だったのだろうか。 中盤までソフトバンクの快勝ペースだった。先発はソフトバンクがミランダで西武が髙橋光成。二回に4番デスパイネが右越えの20号ソロを放って、ソフトバンクが先制する。これがチーム一番乗りの20号到達だった。三回には内野ゴロの間に1点を追加。四回には2死から6番の松田宣浩が左越えのソロを放ってデスパイネに追い付く20号。五回には上林誠知(現中日)の左中間への7号2ランで、リードを5点に広げた。 しかし、西武がここから猛反撃する。六回に先頭の山川穂高(現ソフトバンク)が左越えのリーグトップ28号ソロを放つと、4点を追う七回には外崎修汰、山川の適時打で2点差に迫り、中村剛也の左翼線2点二塁打でついに追い付いた。 七回裏にソフトバンクは3番内川聖一の右犠飛で再び勝ち越し。1点リードで九回を迎えた。送り出されたのはこの時点で6セーブ14ホールドをマークしていたドラフト1位ルーキー甲斐野央(現西武)。だが2死三塁から森友哉(現オリックス)に左越えの逆転2ランを食らった。 九回裏。ソフトバンクは1死を取られたが、ここで上林が大仕事をした。増田達至の真ん中低め151キロ真っすぐを捉え、右越えの8号ソロ。この日2本目のアーチで追い付いた。右手薬指の剝離骨折などで苦しんだ上に打率1割台に低迷していた上林はプロ初の4安打。「思い切っていった。1人だけ蚊帳の外で打てていなくて申し訳なかったので」と熱く語った。 そして延長十二回裏、1死から2安打と敬遠で満塁とし、代打の栗原陵矢が佐野泰雄の初球を中犠飛として、ソフトバンクはシーズン4度目のサヨナラ勝ち。栗原は「幸せです」とお立ち台で声を弾ませた。 試合後、ソフトバンクの工藤公康監督は「追い付かれても追い付いて最後に素晴らしい形で勝てて、選手はよく頑張った。こういう試合はなかなかないが、よく粘った。本当にナイスゲーム」と絶賛。一方、西武の辻発彦監督は「面白くないよ、負けたら」と悔しさを隠せなかった。 この時点で首位ソフトバンクと3位西武は7・5ゲーム差がついていた。しかし、西武は逆転し、リーグ2連覇を果たした。2位だったソフトバンクはその西武を前年に続いてクライマックス・シリーズ(CS)ファイナルステージで破り、巨人との日本シリーズも4勝0敗で圧勝して3年連続10度目の日本一に輝いた。強さを誇った両チームによる死闘は、工藤監督の言葉通り、まさに「ナイスゲーム」だった。 【#OTTOホークス情報】 ▼「犠牲フライでも…」 ソフトバンク正木智也が先制9号3ラン 廣瀨隆太との慶大コンビで早大出身のロッテ・小島和哉に強烈先制パンチ▼
西日本新聞社