HUNTER×HUNTER連載再開で喜んでいる五十代ですが、最新話でシマノとシマヌの名前問題が回収されたのに、夜中に興奮してしばし寝付けませんでした。これは王位継承編の登場人物の多さに、作者ですら名前を間違えたと受け止められていた問題です。
言語に強いという設定の登場人物が、「クラピカにはカキン語の母音3混合音と2混合音の使い分けや聞き分けは多分無理だと思うぞ」と発言して名前の取り違えと思われていた現象が解決を迎えます。日本語でいうところのウ段とオ段が紛れることを指しているんだろうけれど、作品内の記述からはこれ以上の詮索は不可能。
続いて「カキン語特有の「男音(おのと)」と「女音(めのと)」ってのがあって「シマノ」だと男の名前になってしまうんだが」とある。トルコ語にあるような母音調和、つまり古く言われた、男性母音と女性母音や、あるいはイタリア語にあるようなマリオとマリアのような、語末母音にジェンダーが振り分けられている現象が着想にあるんでしょう。
作品だとシマノが男性らしい名前、シマヌが女性らしい名前とある。uとoの実際の調音点がどうであるかが示されていないけれど、一般音声学的に言うとどちらも後舌母音になってしまって区別は難しかろうと考えられるので、どっちかが前寄りの特殊な母音なんでしょうね。