◆オープン戦 西武7―5日本ハム(16日・ベルーナドーム)
強烈なライナーが右翼席中段まで飛んだ。水野=JR四国=が新庄ビッグボスへの猛アピールに成功した。5回無死、与座の初球直球を「思い切ってスイングできた」とプロ1号。球団では13年大谷(8番・右翼)以来の新人開幕スタメンへ大前進した。
「8番・遊撃」で先発。中堅の近藤が初回の攻撃で負傷交代したため、田宮の外野用グラブを借りて初回から中堅に回った。2回1死、石井との守備位置入れ替えで遊撃に戻ると好守を連発。「どこでも守れる準備はしていこうと思っているのでビックリしなかった」と新庄流に対応した。
先日、同じ左打者の近藤に質問をぶつけた。「僕は追い込まれたら変化球を頭に入れて対応するイメージだった。近藤さんは真っすぐを逆方向にはじけるポイントで真っすぐ待ちの変化球対応だと」。7回無死一塁、フルカウントから与座の直球を左中間に運んだ一打は近藤の教え通り。しかも緩慢な守備の隙をつき“中前二塁打”とした。
オープン戦24打数9安打で打率3割7分5厘。二遊間を中心にどこでも守れる水野の開幕スタメンが見えてきた。野手陣は連日ポジションをシャッフル。この日は主に一塁を守る主砲ヌニエスが遊撃でノックを受けた。開幕投手も読めないチームにおいて、開幕戦の守備位置は選手も分からない。ビッグボスの決断はいかに―。(片岡 優帆)
◆水野 達稀(みずの・たつき)2000年7月30日、香川県生まれ。21歳。丸亀城西高3年夏の100回大会で甲子園出場。JR四国では21年の日本選手権1回戦でサヨナラ本塁打を放ち8強進出に貢献。昨年のドラフト3位で日本ハム入団。趣味のボウリングはベストスコア258。171センチ、75キロ。右投左打。