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欧州

2026.07.02 07:00

ロシア、ドローン操縦士に女子大生を勧誘 「安全」うたうも実は危険

stock.adobe.com

ルビコンの元ドローン操縦士ミロスラフ・シモノフは、ドローン要員が期待されたような成果を上げられなかった場合、突撃部隊に配置転換すると脅されるケースがあると証言している

ウクライナ安全保障・協力センター(USCC)のセルヒー・クザン会長は、「ロシア軍はドローン操縦士をより前線近くへ押し出すことで、ドローン作戦の戦術的な有効性を高めたと考えられます」との見方を筆者に示した。「ロシア軍は人員の安全を犠牲にして作戦上の有効性を追求しています。これは、物量、戦場との近接性、受容可能な損失というロシア軍の現在の戦い方を特徴づけるものです」とも説明した。

ロシアによる採用強化の動きは、ドローンが変えているのは戦場だけではないことを示している。物量と消耗を前提とする軍隊であっても、成功は、技術的スキルの高いドローン操縦士を確保できるかにますます左右されるようになってきている。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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2026.07.06 17:30

ウクライナが橋の破壊を激化、ロシア軍の補給遮断へ 高難度の目標をどう落としているのか?

ウクライナ東部ドネツク州フラニトネ村で、ウクライナ側の攻撃によって破壊されたとされる道路橋。ソーシャルメディアへの投稿から

ウクライナ東部ドネツク州フラニトネ村で、ウクライナ側の攻撃によって破壊されたとされる道路橋。ソーシャルメディアへの投稿から

ウクライナは6月、ロシアに対する「兵站封鎖」を強化し、新たな戦術を導入した。道路橋や鉄道橋、とくにロシア占領下のウクライナ南部クリミア半島への補給に用いられている橋の破壊だ。

これは新しい展開である。というのも、ウクライナにはこれまで、橋のような頑丈な構造物を破壊するための装備を欠いていると考えられてきたからだ。ところが、この1カ月ですでに数本の橋が破壊されている。この数はウクライナが2025年の1年を通じて破壊した橋の数よりも多く、2024年や2023年の通年実績も上回っている。

「攻撃目標にされた橋はとても多い」と英王立防衛安全保障研究所(RUSI)のジャック・ワトリング博士は語る。

これは何か新たな秘密兵器が使われているわけではなく、ロシア各地の製油所への攻撃に投入されているものと同じ長距離攻撃ドローン(無人機)が精密に使用された結果だ。ほかに追加の手段や手法もいくつか組み合わされている。ドローンは橋を一度にではなく、少しずつ破壊している。

橋の破壊のために大型化してきた爆弾

ウクライナがかねて抱えていた問題は、十分な威力を持つ兵器の不足だった。たとえば2022年、南部ヘルソン州の橋に対して米国製HIMARS(高機動ロケット砲システム)の一斉射撃が試みられたものの、破壊するには至らなかった。2023年には、クリミアのチョンハル道路橋に対して英国製ストームシャドー巡航ミサイルによるものとみられる攻撃があったが、軽微な損傷にとどまった。どちらの橋も数日後には通行が再開された。

いずれのケースでも、使われた兵器が損傷を与えたのは路面だけだった。だが、橋を本当に使用不能にするには、道路や鉄路を支えているコンクリート製または鋼鉄製の橋脚などの支持構造を破壊しなければならない。

これは昔から難題だった。第二次世界大戦中に米軍が行った研究によれば、橋1本を破壊するには中型爆撃機が平均190ソーティ(延べ出撃回数)をこなし、合計で約320t(350米トン)の爆弾を投下する必要があることがわかった。これほど多くの出撃と爆弾を要するのは、爆弾を支持構造に直撃させるのが難しいからだ。裏を返せば、命中精度が上がれば大きな違いが生まれることになる。米軍は「爆撃精度を訓練学校で達成される水準近くまで向上させることができれば、必要な出撃回数を190ソーティから33ソーティに減らせる」と言及している。

次ページ > 大型爆弾による爆撃からから小型ドローンによる精密攻撃へ

翻訳・編集=江戸伸禎

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2026.07.03 17:30

ロ・ウクライナ両軍が滑空爆弾の使用を拡大 ロは1週間で1800発、再び戦局を左右する兵器に

ロシア空軍のSu-34戦闘爆撃機が誘導滑空爆弾を投下する様子。ロシア国防省が2016年6月8日、テレグラムに投稿した動画から

ロシア空軍のSu-34戦闘爆撃機が誘導滑空爆弾を投下する様子。ロシア国防省が2016年6月8日、テレグラムに投稿した動画から

ロシア軍とウクライナ軍は過去1カ月、いずれも戦術滑空爆弾の使用を拡大しており、双方で火力投射のあり方が変わりつつあることがうかがえる。この変化の背景には、ドローン(無人機)の広範な使用により、伝統的に集中火力を担ってきた火砲の運用が制約されるようになったという戦場の現実がある。

両軍とも作戦ドクトリンの中核的な要素として集中火力を頼みにしているため、火砲の制約が強まると代替手段として滑空爆弾の魅力が増した。こうした傾向が続けば、滑空爆弾は双方でますます大きな役割を担い、ロシア・ウクライナ戦争の次の局面を形づくっていくと予想される。

火砲に代わる滑空爆弾

ロシア軍とウクライナ軍はいずれも火力中心ドクトリンを採用しており、そこでは歴史的に火砲をはじめとする間接照準火力が敵戦力の主要な撃破手段とされてきた。歩兵は支援的な役割を与えられることが多く、大規模な砲撃によって掃討された地域を確保し、砲兵部隊が前進できるようにする。このドクトリン自体はこの戦争を通じても根本的には変わっていないものの、火力投射を火砲に依存した状態を続けることはどちらの側も難しくなってきている。

英国際戦略研究所(IISS)の軍事データベース「ミリタリー・バランス」によると、2022年2月の全面戦争開始時点で、ロシア軍は榴弾砲を2433門、ウクライナ軍は1176門保有していた。オランダのOSINT(オープンソース・インテリジェンス)サイト「Oryx(オリックス)」は、これまでにロシア軍の火砲類1716門、ウクライナ軍の火砲類1011門が撃破されたことを視覚的に確認している。両軍は外国からの供与や国内での開発・生産、旧式装備の修復によって大量の火砲を確保してきたとはいえ、これらの損失は甚大である。しかもオリックスの数字は確認されたものだけであり、実際の損失はもっと多いとみられる。

火砲の甚大な損失の要因になっているのがドローンの大量かつ広範な使用である。ドローンは敵の榴弾砲を捜索して戦場を哨戒しており、榴弾砲が発砲すれば即座に位置が特定される。ドローンは砲弾補給車両も探し出して攻撃し、榴弾砲を弾切れに陥らせている。

次ページ > 火砲に代わる重火力投射兵器として存在感を増す滑空爆弾

翻訳・編集=江戸伸禎

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