阪神・今朝丸裕喜、〝友達のお父さん〟広島・新井監督の前で鮮烈デビュー 「デカなったな!」に応えた快投劇
【球界ここだけの話】かつては「友達のお父さん」。その存在が今では、プロの世界で相対する敵将になった。阪神の2年目右腕、今朝丸裕喜投手(20)が、広島・新井貴浩監督(49)との意外な縁を明かした。 【写真】小学生時代の今朝丸 6月27日の広島戦(マツダ)の試合前練習。今朝丸はチームの練習開始前に新井監督のもとへ歩み寄り、笑顔で言葉を交わした。一見すると何げない光景だが、2人には中学時代からのつながりがあった。 関メディベースボール学院に通っていた中学時代。新井監督の次男で、現在は関大野球部でプレーする颯真さんとはチームメートだった。同じ時間をともにし、送り迎えのタイミングなどで新井監督と顔を合わせる機会も多く「普通に話していました。友達のお父さんみたいな感じです」と当時を振り返り、自然体で笑った。 今朝丸にとって〝新井さん〟は元プロ野球選手という特別な存在というより、身近な保護者の一人という感覚だったという。野球の話をすることは少なく「その時は(元プロ野球選手だとは)全然考えていなかったです」。立場が変わった今、敵将へのあいさつには不思議な感覚もあった。 「それはちょっと、なんか変な感じはしました(笑)」 最初に掛けられた言葉は「デカなったな!」。中学卒業後も身長が伸びた今朝丸の成長に、新井監督は目を丸くした。右腕も「中学3年間で20センチくらい伸びて、そこからまた10センチくらい伸びました」と明かし、久々の再会ならではのやり取りに花を咲かせた。 そして1週間後の7月3日。報徳学園高時代に沸かせた甲子園で、待望の1軍デビューの瞬間が訪れた。対戦相手は新井監督が指揮を執る広島。「任されたところで自分の最大限のパフォーマンスをできるようにしたい」と口にしていた右腕は、四回からマウンドに上がり3回無失点。身長だけではない、鮮烈なデビューで成長した姿を披露した。 「自分のスタイルが出せたので良かった」 かつて身近だった〝友達のお父さん〟は、今や倒すべき相手の指揮官。特別な縁を胸に、これからもプロとして真っ向勝負を挑んでいく。(萩原翔)