レース的中で払戻金3億円超、税理士にも相談したが次第に惜しくなり…現実から逃げた男に「判決」
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オートレースで的中した際の「払戻金」を申告せず、所得税約7700万円を脱税したとして、所得税法違反に問われた岐阜市、無職の被告の男(52)に対し、名古屋地裁(坂本好司裁判官)は26日、懲役1年、執行猶予3年、罰金1700万円(求刑・懲役1年、罰金2300万円)の判決を言い渡した。超高額の払戻金を手にしながら、納税義務を怠った結果、高い代償を払うことになった。(大場暁登)
超高額当選
3億6564万5380円――被告が手にした払戻金の額は、目を疑うものだった。
2023年5月15日、オートレースの着順を当てる「モトロトBIG」で1口100円の車券を約100口購入し、そのうち1口が的中した。
翌日、車券購入に使ったアプリから「高額払い戻しの場合、確定申告が必要です」とメッセージが届いた。税理士にも相談し、「当時は納めるつもりだった」と、納税にあてる1億円を別の口座に分けた。
一方で、被告は払戻金で当時抱えていた借金を返済し、マンションや車を購入。ギャンブルなどの遊興にふけり、1億5000万円以上を使った。口座の残高はみるみる減っていき、次第に納税するのが惜しくなった。税理士と会うことはなくなり「気づかれても延滞税を払えば済む」と現実から目を背けた。
不安は尽きず
高校中退後、タクシー運転手や風俗店従業員などの職を転々としたが、どれもうまくいかなかった。
携帯販売店を運営すれば経営状況が悪化し、サラリーマンになれば、仕事上の人間関係に苦しみ会社に行けなくなった。借金がかさむとギャンブルで取り返そうとして負け、2007年と21年の2度、自己破産も経験した。
そのたびに、「生い立ちや運の悪さだ」と思い込んできたが、高額当選で「ようやく金持ちになれた」と思ったという。
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